【センバツ】米子松蔭・久白 コロナ禍の21年夏が“原点”…兄の背中追い聖地で躍動3安打

[ 2025年3月19日 06:00 ]

第97回選抜高校野球大会第1日 1回戦   米子松蔭2ー10花巻東 ( 2025年3月18日    甲子園 )

<花巻東・米子松蔭> 7回2死、米子松蔭・久白は左前打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 【ブラボーな春】米子松蔭が全国的な話題となったのは、21年夏だった。「あの夏のことはよく覚えています」。中2だった久白拓人にとっても、ひとごとではなかった。日本中が新型コロナウイルスに振り回された4年前。鳥取大会初戦直前に学校関係者1人が感染したことで、全部員が未接触にもかかわらず、同校は出場辞退を強いられた。こうして最後の夏を奪われた3年生部員の一人に、兄・優人さんがいた。

 寮生活だった兄と電話で話した両親からは「泣いていたよ…」と聞いた。このまま兄の最後の勇姿が見られない――はずだった。ところがSNS上で不戦敗取り消しを求める声が上がり始めた。友人も情報拡散に協力してくれた。そして試合開催。観客席で初戦のサヨナラ勝利を目撃し、「あの瞬間が頭に残ったまま」と話す。

 小学生の頃は、いつも兄の後ろでノックを受けた。「兄を見て学んだ」。兄弟2人の時間が堅守の原点だ。兄が逃した甲子園出場を目指して同じ高校に進み、初の聖地で二塁打を含む3安打と躍動した。「野球ができることに感謝」。その言葉に、実感がこもった。(河合 洋介)

 ◇久白 拓人(くしろ・たくと)2008年(平20)2月21日生まれ、鳥取県米子市出身の17歳。小1から箕蚊屋グリーンスターズで野球を始めて投手や遊撃手を務める。中学では大山ボーイズに所属。米子松蔭では1年秋に背番号11でベンチ入りし、2年夏から背番号5。50メートル走6秒0、遠投80メートル。1メートル68、66キロ。右投げ左打ち。

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