【亀山つとむ氏 直撃キーマン(下)】阪神・前川 守備向上意欲「基本的なことを徹底的にやろうと」

[ 2025年2月15日 05:15 ]

亀山つとむ氏(右)に打率3割を誓った阪神の前川右京(撮影・中辻 颯太)
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 阪神・前川右京外野手(21)が、本紙評論家の亀山つとむ氏と初対談した。1軍完走を果たした昨季からの飛躍を期し、今春は体調管理に注力。疲労回復促進のため、毎朝コップ1杯の牛乳を飲み、練習後は就寝までに2回入浴する。今季の目標に「打率3割」を含めたキャリアハイを掲げる高卒4年目の若虎。今秋ドラフトでプロ入りする同い年の大卒選手を尻目に、「右京世代」の旗頭を務めると誓った。 (取材・構成=八木 勇磨)

(上)からの続き

 亀山 練習後に2度入浴するコンディショニング法は誰かに学んだの?

 前川 普段の寮生活でもやっていました。入浴後にはストレッチして、体を少し“ふにゃ”とさせます。練習後は体がカチカチになっているので、一度ほぐして、就寝でまた硬くなるので、筋肉を起こすために朝風呂に入ることもあります。

 亀山 体のメンテナンスには一層気を使うようになりましたか。

 前川 とても気を使うようになりました。ケガしたら元も子もないので。コンディショニングをよくしないと、成績も上がってこないと思いますし、シーズン中も大事にしたいなと思っています。

 亀山 打つ方は一定の評価を得ていると思うけど、課題は守備。岡林選手に特に教わった点や、自身で気づいた点はどこ?

 前川 本当に基本的なことです。筒井コーチにもずっと“基本的なことをしっかりできるように”と徹底的に教わっているので、誰もが“捕ってほしい”という打球をしっかり捕りたいです。スローイングにも課題があるので、チャージをかけて、いい体勢をつくって低く強い球を投げるという、当たり前のことをやろうと思います。

 亀山 打率3割を目指して戦う選手だとすれば、足にもこだわってほしいよね。それなりに走れる選手だと思うんだけどね。

 前川 盗塁は勇気も出さないといけないですし、もっと自分から(相手投手の癖など)研究や勉強をしていかないといけません。

 亀山 走ることに関して言うと、盗塁にこだわる必要もない。前川選手は現状6、7番で起用されることになると思うので、後続の単打で一塁から三塁へ行ったり、二塁から生還したりする走塁の方がクローズアップされると思います。

 前川 自分に合った走路を走って、打球判断をワンテンポ早くすれば(一つでも先の塁に)行けると思います。数字に出ないところで、カバーできたらいいなと思います。

 亀山 今年は左翼争いが激しくなっています。“誰がレギュラーを獲れるの?”という雰囲気ですが、自分の中では現状をどう捉えていますか?

 前川 昨年試合に出させてもらって、今年は本当に大事なシーズンだと感じています。今年もう一度バッと(レギュラーまで)行けたらいいと思いますし、こけてしまったら“昨年は何やったんや”となります。今年が非常に大事です。

 亀山 左翼手として今季を戦う上で、最も自信を感じている「武器」は何かな。

 前川 対応力です。走者の状況によって、自分がチームに求められている打撃ができる自信は結構あります。たとえば1死三塁で、犠牲フライが打てなくても、泥くさい内野ゴロで1点、とか。そういう1点が非常に大事だと思うので、対応力には自信があります。

 亀山 令和の時代に昭和くさい、味のある打球を打つタイプだよね。“シュッとした”打者じゃないけど、それが最大の武器。これからも右中間、左中間へ強いライナーを打ってほしい。二塁打、三塁打を多く打てるように頑張ってほしい。

 前川 昨年以上の数字は絶対条件になってきます。そこは最低限として、一年間戦った中で、結果を残したいです。昨年の経験は本当に大きいと思うので、その経験を生かさないといけません。何が何でも、一年を通して結果を残したいです。

 【取材後記】
 スポンジのような吸収力が前川の持ち味だ。1月に行った自主トレでは3年連続ゴールデングラブ賞の岡林から守備の極意を学び、上達への階段を上る。対談中も亀山氏に「打つ際に1度左肩が下がる癖」の修正法を尋ね「多少は許容範囲。“下げない”と意識しすぎると、外から(左肩を)かぶせる打ち方になる」と助言を得た。

 日々のフリー打撃中には、和田1、2軍打撃巡回コーディネーターから指導を仰ぎ、守備練習では筒井コーチから打球への入り方や捕球姿勢などを教わる。「スローイングは昨年以上に強さが出てきた。あとは精度や安定感も身につけたい」。日進月歩の宜野座キャンプも折り返し。貪欲な姿勢だけは崩さない。 (八木 勇磨)

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