阪神・村上 “真横に動く”改良版ツーシーム試投「実戦でもう一回確かめたい」

[ 2024年2月14日 05:15 ]

ランチ特打に登板した村上(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・村上が野口、小幡を相手に、改良版ツーシームをテストした。球種を事前に告げる形のランチ特打。右打者の野口に、“胸元に曲がるよ”というしぐさを見せてから投げ、三塁線へのファウルを誘った。左打者の小幡にも投じた。外角へ微妙に動くのか、左飛、ファウルで、まともに前に飛ばさせなかった。

 「ちょっとツーシームを変えているんですよ。それを試してみたかったので」

 140キロ前後のこの変化球は、最優秀防御率を獲得した昨季も投げていた球種で、全投球の11%を占めた。変化球では、カットボール、フォークボールに次ぐ高い比率だった。その核になったボールを、今年は見直した。右打者の内側へ曲がりながら落ちていた軌道を、今年は真横に動くイメージ、すなわちシュートに近い形になるように模索している。

 「まだまだ、これからだと思う。そこまで反応がわからなかったので。変化球を待っているところに変化球を投げたので。実戦でもう一回、確かめたい」

 全ての球種がまだ試運転の段階。野口にカーブを左翼席に運ばれても、「振る力が凄い」と称える表情に余裕が漂った。今季の対外試合初戦は、18日の広島戦(沖縄)に決まった。24年版ツーシームの精度も上げていく。(倉世古 洋平)

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