井端監督 侍J常設後初の大学生選出の意義「未来の日本を背負って立つ」 4選手は「群を抜いてる」

[ 2024年2月14日 15:00 ]

(左上から時計回りに)明大・宗山、関大・金丸、愛工大・中村、青学大・西川
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 侍ジャパンが3月6、7日に行う欧州代表との強化試合(京セラドーム)の出場選手が14日、都内で発表された。プロ選手24人に加え、将来が有望視される大学生4選手が選出された。欧州代表との強化試合は2015年以来9年ぶり。前回の対戦成績は1勝1敗だった。

 大学生は今秋ドラフトの超目玉である明大の遊撃手・宗山塁内野手(3年)、ドラフト1位候補で最速153キロ左腕の関大・金丸夢斗投手(3年)ら。12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生が初めてトップチームに名を連ねた。

 「とにかく勝たないといけない。結束こそがジャパンの強さ」。井端監督は会見冒頭で、選出のポイントとして「代表経験者もいますし、日本を背負う若い選手とバランス良く選べたと思う」と語った。

 常設後初の大学生選出に、井原事務局長は「トップチームはオールジャパンだと思っている」と世代などの垣根はないと語り、井端監督は「学生のレベルも上がってきている。彼らは間違いなく、未来の日本を背負って立つ選手」と自身の考えを述べた。

 注目の明大・宗山については「大学ジャパンの合宿で見て、臨時コーチとして指導する機会もあり、とにかく華があった。いろんな角度から守備を見させてもらいましたけど(同じ遊撃手として)何も言うことがない。学生の間に何も言うことがないというのはビックリした。(評価ポイントは)一番は守備かなと思います」と大きな期待を口に。愛知工大・中村は「昨年12月に見て、寒い中でも150キロ台中盤から後半を投げていた。代表でも速いストレートを投げてほしい」、関大・金丸は「大学生の中で群を抜いて制球力がいい。左で150キロ台も出す」、青学大・西川は「飛距離は大学生の中で抜けている。大学ジャパンの4番はプロに入っても活躍している」と4選手への高い評価を語った。そして起用場面についても「いいところで使っていきたい」と力を込めた。

 ▼明大・宗山塁 この度、侍ジャパン日本代表チームに選出していただきとても光栄です。走攻守バランス良く、勝負強さを発揮してチームに貢献したいと思います。高いレベルの選手たちの中で一つでも多く良いものを吸収できるよう学生らしく泥くさく頑張っていきます。

 ▼関大・金丸夢斗 憧れであった侍ジャパンに選出され大変光栄に思います。自分の最大の持ち味であるストレートで勝負し、勝利に貢献できるように頑張ります。

 ▼愛知工大・中村優斗 侍ジャパントップチームに選出され大変光栄に思います。このお話を頂いた時には非常に驚きましたが、今は身の引き締まる思いです。持ち味であるストレートを活かしチームに貢献できるよう精いっぱい頑張ります。

 ▼青学大・西川史礁 まずは侍ジャパンに選出していただき、非常に嬉しく思っています。自分のアピールしたい点は長打力と肩の強さです。大学生らしくチームの力になれるよう全力で頑張ります。

 代表28選手は以下の通り。

【投手】
広島・栗林良吏(27)
広島・森下暢仁(26)
ロッテ・種市篤暉(25)
西武・平良海馬(24)
西武・隅田知一郎(24)
楽天・渡辺翔太(23)
中日・松山晋也(23)
オリックス・宮城大弥(22)
オリックス・山下舜平大(21)
日本ハム・根本悠楓(20)
関大・金丸夢斗(3年)
愛知工大・中村優斗(3年)

【捕手】
広島・坂倉将吾(25)
DeNA・山本祐大(25)
西武・古賀悠斗(24)

【内野手】
西武・源田壮亮(30)
阪神・中野拓夢(27)
ヤクルト・村上宗隆(24)
広島・小園海斗(23)
オリックス・紅林弘太郎(22)
中日・石川昂弥(22)
明大・宗山塁(3年)

【外野手】
ソフトバンク・近藤健介(30)
ヤクルト・塩見泰隆(30)
日本ハム・万波中正(23)
阪神・森下翔太(23)
広島・田村俊介(20)
青学大・西川史礁(3年)

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