オリ・田嶋 “無心のマラソンランナー”で今季走り切る!!オフの調整も順調「力になれたらいい」

[ 2024年1月31日 05:45 ]

オリックス・田嶋(撮影・亀井 直樹)
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 オリックス・田嶋大樹投手(27)が30日、“無の境地”でリーグ4連覇への貢献を期した。今春キャンプに備えた大阪・舞洲の球団施設での自主トレを終え、ひょうひょうと言葉を紡いだ。

 「意気込みとか、そういう目標を設定してなくて。自然体という言葉が一番近い。その時その時の考え方、感情を優先してやっている。熱い意気込みとかは特にない」

 今季が7年目で22年の9勝が過去最高。勝利数やイニング数、防御率など数字的な目標を「一切ない」と言い切った。確固とした理由がある。

 「やっぱり、しんどかった。プロに入ってタイトルとかいろいろある中で、いろいろ言われる。アマチュアの時はそういう数字がなかったから、何も考えていなかった。その時凄く楽だったから、この考えが僕に合っているんじゃないかな、と」

 重ね合わせたのは、無欲にゴールを目指すマラソンランナーの心意気だ。

 「あと何キロって考えながら走るのと、無心で走って“気付いたらもうゴールしていた”って感覚、どちらが楽か?って言われたときに、僕は後者の方」

 16勝の山本、11勝の山崎福が抜けても泰然自若。「期待に応えなきゃとか、そういう感情はいらないと思っている。目の前のことをしっかりやった上で、その結果力になれたらいい」。量より質をテーマに掲げたオフの調整に「順調にいけた。改善点はないかな」と力を込め、新境地での1年を見据えた。 (阪井 日向)

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