阪神・岡田監督見抜いた 門別は開幕ローテ狙える!「楽しみなんてもんじゃないよ。井川より全然いいよ」

[ 2023年11月20日 05:15 ]

<阪神秋季キャンプ>ブルペンで投げ込む門別(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神は19日、高知・安芸市での秋季キャンプを打ち上げた。岡田彰布監督(65)は門別啓人投手(19)を今キャンプのMVPに挙げ、「(同時期の)井川より全然いいよ」と絶賛。来春キャンプの1軍スタートどころか、開幕先発ローテーション入りも当確させようかという高評価を与え、球団史上初の2年連続日本一に向かうための秘密兵器として、その成長に期待した。

 選手をその気にさせようとするリップサービスではない。岡田監督はキャンプMVPとして「目を引いた選手は、そら門別やろう」と名前を挙げると、言葉を続けた。次から次へとよどみなく本気の賛辞が続いた。

 「ブルペンを見たらなあ、すごい。(ローテ入りも)当然(ある)やろ。開幕ローテも狙える力あるわな」

 連日、ブルペンに足を運び、来季2年目左腕の真っすぐを捕手の後ろから見続けた。キャンプ最終日のこの日も48球を目に焼き付け、来季構想が大きく広がってニヤニヤした。

 「楽しみなんてもんじゃないよ。誰か(他の先発投手をローテから)外さなアカンようになるわな。7人で回すのもったいない。新戦力のプラスワン?プラスワンどころじゃないかもしれんで。それくらい期待感がある」

 07年秋季キャンプで見いだした岩田稔は翌08年に10勝を挙げた。確かな眼力を持つ、その岡田監督が、この時期に、これほどの期待を寄せた未勝利の投手を「いない、いない」と言った。それだけの器ということだ。エースとして20勝投手にもなった井川慶の同時期と比較しても、「井川より全然いいよ」と断言。スケールの大きさは、計り知れない。

 思い描くのはエース格の働き、2桁勝利、日本一連覇のキーマン…。「隠さなアカンわな。新聞にええ、ええって書くなよ。台湾かどっか行かそか。他球団スコアラーがわからんようなところで投げさせて。冗談?いやいや、ホンマに見せたくないよ」。リーグ優勝決定後に2試合登板したが、成長度が大きいからこそ知られたくないし、研究・対策もされたくない。秘密兵器として、とっておきたい存在だ。

 あまりの高評価に、門別はびっくり。「キャンプMVP?2ケタ?井川さん?うれしいですが、まだまだ自分はそこまでじゃないと思っています。でも、真っすぐは成長できたかな。来年は先発ローテを目指したい」。無事にキャンプを完走した19歳には、隠しきれないほどの魅力と可能性が詰まっている。

 ▽07年岡田監督の岩田発掘 安芸秋季キャンプ初日の10月30日、ブルペンを視察した岡田監督は全15投手の中で2年目・岩田の速球に注目。「やる気、気持ちがね(伝わってきた)」と評価。打撃投手を務めた11月4日には「スムーズに投げてる。つかんだ感じするよな」と、プロ通算5試合で未勝利、防御率6・06だった左腕の躍進を予言している。翌08年、岩田はオープン戦15イニング無失点の好成績で初の開幕1軍に抜てき。シーズン初登板の3月29日横浜戦でプロ初勝利を挙げると、登板27試合でキャリアハイの10勝をマークした。

 ≪井川の2年目まで≫
 ★1年目 97年のドラフト2位で水戸商から阪神入団。新人の98年は8月20日、2軍ダイエー戦で初登板初先発勝利を飾るも、実戦登板はこの1試合のみ。左足甲の疲労骨折で終盤を棒に振った。
 ★2年目 99年5月2日広島戦に救援で1軍デビュー。5回、3者連続四死球から1死も取れずに1安打3失点降板。登板5試合目の5月19日広島戦でプロ初先発初勝利。7試合で1勝1敗、防御率6.46だった。 

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