星稜・萩原「打った瞬間に(柵越えを)確信しました」 前回優勝、32年前のゴジラに並ぶ1大会2発

[ 2023年11月20日 06:00 ]

明治神宮野球大会 高校の部・準決勝   星稜15ー3豊川 ( 2023年11月19日    神宮 )

<豊川・星稜>2ランを放った星稜・萩原(撮影・木村 揚輔) 
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 星稜(石川)が豊川(愛知)を5回コールドで下して決勝に進んだ。32年ぶり3度目の頂点へ、作新学院(栃木)と雌雄を決する。

 星稜を18年以来の決勝に導いたのは、伝統の「4番・三塁」を継承する右打者だった。4番の萩原獅士(2年)が2回2死二塁で直球を捉えて、左翼席へ2ランを放り込んだ。2戦連発の高校通算14号。「バットに当たる前から“来たな”と思いました。打った瞬間に(柵越えを)確信しました」と笑った。

 前回優勝は32年前。その大会で10打数7安打6打点を残し、頂点に導いたのが「4番・三塁」の松井秀喜だった。巨人、ヤンキースなどで活躍したレジェンドに並ぶ1大会2本塁打とした萩原。それでも「失投が来ただけ。うれしいけど、当たり前の結果だと思います」と平然と答えた。

 1試合15得点は03年の大阪桐蔭(大阪)が鵡川(北海道)との2回戦で挙げた36得点以来20年ぶりの大量得点。打線をけん引した主砲は「(松井氏が)神宮大会を優勝していたのは知らなかった。(背番号5は)重いと言うか…。強い星稜にしていきたいという思いだけです」。32年前の松井氏は、決勝の帝京(東京)戦で4四球と勝負を避けられた。今年の4番も警戒度は最大級に高まっている。 (河合 洋介)

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