巨人・松田 引退しても“熱男”「野球界の松岡修造さんに」後継者には“同期入団”ドラ1・浅野を指名

[ 2023年9月29日 05:30 ]

巨人・松田現役引退

会見に駆けつけた内川氏(左)と坂本(右)と熱男ポーズを決める松田(撮影・西尾 大助)
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 巨人・松田宣浩内野手(40)が28日、都内のホテルで会見し、今季限りでの現役引退を表明した。ソフトバンク、巨人でプレーした18年間を振り返り、両球団やファンに涙ながらに感謝の言葉を並べた。「熱男」の愛称で親しまれた元気印は、今後の目標について野球界の松岡修造(55)を掲げ、引退後も「熱男」継続を誓った。

 何度も言葉を詰まらせた。真っ赤なネクタイ姿で会見した松田は「18年間のプロ野球生活は夢のような時間だった。ホークスで17年やってこなかったら、ジャイアンツでもやれなかった。両球団に感謝の気持ちでいっぱいです」と涙を拭った。

 ソフトバンク時代の15年。チームスローガンが「熱男」に決まると、ファンに浸透させるために、ホームランを打った際にパフォーマンスを始めた。「熱男に出合ってから、飛距離は5メートル伸びて、本塁打も増えた。熱男との出合いはプロ野球人生で大きかった」と自らの代名詞になった言葉にも感謝した。

 今年は家族を福岡に残して単身生活。日程が許す限り、休養日前日に福岡の自宅に戻り、英気を養った。「家族もいつも支えてくれた。今後はサポートしてあげる側に回りたい。2人の子供、妻のために父親の仕事をやってみたい」と引退後は家族のために時間を使うとした。その上で「ゆくゆくはプロ野球に恩返しできるようになりたい。野球界の松岡修造さんみたいな熱い人間になることを目標に、次のステップに入りたい」と宣言。すぐさまSNS上では「野球界の松岡修造」がトレンド入りした。

 「熱男」の後継者については「同期入団した浅野選手。必ず未来がある」とドラフト1位ルーキーを指名した。18年目のシーズンは残りわずか。ベンチ入り予定の、きょう29日のイースタン・リーグ、西武戦(ジャイアンツ球場)に向け「ユニホーム姿を目に焼き付けてくれたら」。最後までファンの前で熱男らしくプレーする。(川島 毅洋)

 ≪坂本&内川氏サプライズ登場≫会見の最後には花束を持った坂本と、独立リーグの大分で今季限りで引退した内川聖一氏がサプライズ登場した。坂本は「マッチさんの“熱男”魂を僕も引き継いで頑張ります」と宣言。ソフトバンク時代に同僚の内川氏も「松田宣浩という人間が大好きだなと思って、一緒にプレーさせてもらっていた」とねぎらうと、松田はここでも涙した。

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