オリオールズ9年ぶり地区優勝! 藤浪登板なしも喜び爆発、歓喜の輪加わる 圧倒43年ぶり100勝

[ 2023年9月29日 10:05 ]

ア・リーグ   オリオールズ2ー0レッドソックス ( 2023年9月28日    ボルチモア )

オリオールズ・藤浪(AP)
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 藤浪晋太郎投手(29)が所属するオリオールズは28日(日本時間29日)、本拠地でレッドソックスと対戦。2-0で快勝し、2014年以来9年ぶり10度目となるア・リーグ東地区優勝を決めた。また、1980年以来43年ぶりとなるシーズン100勝を達成した。

 藤浪は登板がなかったが、優勝の瞬間はブルペン陣でチームメートと抱き合い喜びを爆発。ユニホーム姿でグラウンド上に飛び出し、歓喜の輪に加わった。試合後のシャンパンファイトにも参加。チームメートとシャンパンを掛け合い、瓶ごとラッパ飲みもして勝利の美酒に酔いしれた。

 初回にサンタンダーが先制ソロ。先発右腕のクレマーは4回まで無安打に抑える好投で5回に初安打を許し、6回無死一、三塁のピンチを作ったが、救援のホールが後続を断って無失点にしのいだ。すると打線は8回にカースタッドが適時二塁打で貴重な追加点。9回はウェルズが三者凡退で締めた。

 藤浪は前回9月22日(同23日)のガーディアンズ戦では6回途中から3番手で登板。2/3回を無安打無失点に抑えた。以降登板機会がない中、この日の試合前にはブルペンで投球練習を行った。

 メジャー移籍1年目の今年は開幕からアスレチックスの先発ローテーションに入ったが、先発で4試合連続黒星を喫し、防御率14・40の時点で中継ぎに転向。そこで結果を残し、7月19日(同20日)に地区首位争いをするオリオールズにトレード移籍した。

 移籍直後は制球の波に苦しんだが、8月13日(日本時間14日)には本拠地ボルチモアでのマリナーズ戦で2点リードの延長10回に中3日でマウンドに上がり、パーフェクトリリーフを見せて日米通じて初セーブを挙げた。最速は101・6マイル(約163・5キロ)をマーク。8月25日(同26日)にはロッキーズ戦に7回から2番手で登板。2回を投げ1安打無失点と好救援で、移籍後初勝利となる6勝目をマークした。

 17日(日本時間18日)には延長11回の末にレイズをサヨナラで下し、チームは7年ぶりのプレーオフ進出を決めた。藤浪は9回に5番手で登板。勝敗は付かずも2/3回を投げ無失点。9月1日(同2日)のダイヤモンドバックス戦から自己最長の7試合連続無失点とした。制球力の不安も完全に解消し、リリーフ陣の欠かせない一枚となった。

 古巣の戦いぶりも刺激になった。昨年まで10年間在籍した阪神が今月14日に18年ぶりの「アレ」を決めた。優勝がかかった同日の巨人戦を米国でタブレットで視聴。試合中は「早起きして観てるやんか。おーん」。優勝が決まると、「朝から感極まってます。Vやねん!!」とし、岡田監督の優勝インタビューの写真を添えて「『アレ』の次は『ソレ』よ。おーん」とユーモアたっぷりに喜んでいた。

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