阪神3連戦で頼もしき広島・秋山が帰ってくる!新井監督が即スタメン起用を明言「こっちは、そのつもり」

[ 2023年9月8日 05:02 ]

セ・リーグ   広島1-3DeNA ( 2023年9月7日    マツダ )

広島・秋山 (23年8月撮影)
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 広島は7日のDeNA戦に1―3で敗れ、連勝は2で止まった。3回に末包昇大外野手(27)が8号ソロを放ったが、得点はその1点のみ。相手先発・東に完投を許した。8日から8ゲーム差に開いた首位・阪神との3連戦を迎えるにあたり、新井貴浩監督(46)は右ふくらはぎ負傷で2軍調整中だった秋山翔吾外野手(35)の1軍昇格即スタメン起用を明言。頼もしき背番号9をオーダーに加え、必勝態勢で敵地に乗り込む。

 0―1の3回、先頭の末包が東の初球142キロを捉え、バックスクリーン左へ8号ソロを叩き込んだ。8月30日巨人戦以来7試合ぶりのアーチをかけた和製大砲は「どんどん(積極的に)いこうと思っていた。内角の真っすぐを狙っていて一発で仕留められた」と振り返り、「今後も印象に残るような一打を心がけたい」と継続を誓った。

 だが、終わってみれば、勝利数リーグトップの難敵左腕の前に打線はこの1点どまり。試合前まで、末包が本塁打を放った7試合でチームは6連勝(1分け)と勢いに乗っていたが、8試合目にして“不敗神話”は途絶えた。

 8日からの首位・阪神との3連戦に向け、弾みをつけたい一戦だったが、逆に連勝は2でストップ。それでも、新井監督は下を向かない。「安打は8本出ているし、凡打の内容もいい打者が多い。いい対応をしていた」。難敵左腕から計8安打を放った打線の状態に、うなずき、そして前を向いた。

 奇跡の逆転優勝を勝ち取るには、8日からの3連戦を含めて計7試合を残す阪神との直接対決を全勝する勢いが必要。極めて厳しい状況…だからこそ、頼もしきベテランをオーダーに加え、猛虎に挑む。秋山だ。8日に1軍昇格させ、即スタメン起用する方針。新井監督がこの日の試合後「明日から来てもらおうかなと。こっちは、その(スタメンで起用する)つもりでいる」と明言した。

 秋山は8月11日の中日戦の試合中の守備で右ふくらはぎを負傷。翌12日に右下腿ヒラメ筋筋損傷と診断され、出場選手登録を抹消された。そこから4週間近くをリハビリに費やし、今月6日のウエスタン・リーグ阪神戦で「3番・中堅」で実戦復帰し、3打数1安打。そして、この日も同カードに先発出場して3打数2安打と結果を残し、実戦調整を終えた。

 秋山に加え、西川、菊池と主力を欠く戦いを強いられながらも、必死に相手に食らいつき、勝ち星を重ねてきた新井カープ。頼れるベテランの帰還を力に変え、上だけを向いて突き進む。(長谷川 凡記)

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