DeNA・今永 球団左腕初の奪三振王なるか?

[ 2023年8月29日 05:30 ]

キャッチボールを行う今永(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 三振奪取能力は折り紙つきだ。今季のDeNA・今永はリーグ最多の137奪三振。過去にチームの奪三振王は遠藤一彦の3度を最多に6人(8度)いるが右腕ばかり。今永が獲得すれば左腕では初めてになる。今季の9イニング換算の奪三振率は10・69と高い。シーズン奪三振率10傑を出すと、今永の数字は歴代10位に相当。左腕で今永より高いのは98年石井一久(ヤ=11・05)、68年江夏豊(神=10・97)、10年杉内俊哉(ソ=10・74)と3人しかいない。球団記録は今永自らが19年にマークした9・85。10・00以上は誰もおらず、大台をキープできるか注目だ。

 月別の奪三振率は4月10・80→5月9・36→6月8・16→7月12・52→8月14・16と7、8月に急上昇。両月とも32奪三振だったが7月は1三振を奪うのに要した球数は平均4・53球。それが8月は5・03球に増え、粘られるケースが目立っている。実際、今月は4試合に先発登板し0勝2敗、防御率7・08と調子が上がらない。歴代奪三振率10傑の投手は同年に全て2桁勝利を記録。奪三振王は6人(8度)いて、最多勝も4人(5度)が手にしている。現在7勝で足踏みの今永。昨年は11勝を挙げており、2年連続2桁なら自身初めて。29日の阪神戦に先発予定だが、本来の投球を取り戻せるか。(記録課・宮入 徹)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月29日のニュース