巨人・阿部ヘッド長男・成真 2安打完封!不動パイレーツ初の決勝進出

[ 2023年8月11日 04:45 ]

<不動パイレーツ・八日市場中央スポーツ少年団>2安打完封した不動パイレーツの阿部
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 高円宮賜杯第43回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(スポニチなど主催)は10日、大田スタジアムで準決勝2試合が行われた。不動パイレーツ(東京第2)は阿部成真(せいま=6年)が2安打完封の好投で、八日市場中央スポーツ少年団(千葉)に4―0で快勝。新家スターズ(大阪)は山田拓登(5年)の右越え本塁打などで5点を奪い、レッドサンズ(東京第1)を5―1で下した。ともに初優勝を懸け、11日に決勝戦を行う。

 両手を高々と突き上げて、マウンドで喜びを爆発させた。6回2死。最後は中堅手が大飛球を好捕した。2安打での完封勝利。巨人・阿部ヘッド兼バッテリーコーチの長男・成真が、チームを初の決勝進出に導いた。

 「ここまで投げられるとは思っていませんでした。1イニングずつ投げることと、タイミングを外すことも考えて投げました。完封は初めて。めちゃくちゃうれしかったです」

 抜群の制球力と頭脳的な投球スタイルが光った。無四球で、3ボールも一度もなし。走者なしでもクイックモーションを織り交ぜるなど、相手打線を翻弄(ほんろう)した。永井丈史監督も「阿部が最高のピッチングをしてくれました」と最敬礼だ。

 都大会では思うような投球ができなかったが、下半身主導のフォームを意識して修正。父と同じ捕手を兼務しながら、今大会は初戦から5試合15イニング連続無失点で進撃を支える。新家スターズとの東西決戦。阿部は「接戦になると思うけど、守って、打って、絶対に勝ちたい」と言葉に力を込めた。(森田 尚忠)

 <新家スターズ 山田会心の一発>5年生の左打者・山田が、貴重な一発を放った。1―0の2回無死。1ストライクからの2球目をフルスイングすると、右越えソロとなった。「久々にバットの芯に当たったので気持ち良かったです」。3回以降も重盗など機動力を駆使して着実に加点。準決勝で敗退した昨年を上回る決勝進出に、千代松剛史監督は「徹底的に走塁も練習してきた成果が出ました」と胸を張った。

 <レッドサンズ 124キロ腕・藤森一生 自責0も3失点に「申し訳ない」>最速124キロ左腕の藤森一生(6年)は、4回3安打3失点(自責点0)で涙をのんだ。2点リードされた2回無死二塁から救援。この回は無失点で切り抜けたが、続く3回2死走者なしから安打、死球に適時失策が絡み2点を失った。「優勝できなくて、みんなに申し訳ないです」。過去最高だった昨年の8強を上回る3位。門田憲治監督は「みんな成長してくれた。称えてあげたい」と誇らしげにナインを見つめた。

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