DeNA・バウアーが19イニング連続無失点!7回108球10K 規定再到達で8勝目

[ 2023年8月10日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―2中日 ( 2023年8月9日    横浜 )

<D・中>5回、高橋周を空振り三振に仕留めたバウアー(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 快投の合図は、プレーボール直後の背面キャッチだった。初回1死。DeNA・バウアーが背中越しにグラブを差し出し、大島の痛烈な打球を好捕した。

 「結構練習していたんだ。新鮮に見えたかもしれないが、打球の捕り方の一つだよ」

 得意げに振り返ったプレーで、リズムをつかんだ。最速は154キロで4回2死まで完全投球。108球を投じて7回4安打無失点に封じた。今季3度目の2桁三振となる10奪三振の8勝目に「良かったと思う。もっと投げることはできた」と声を弾ませた。

 これで投球回数は104回2/3。2軍戦や、球宴を加味すると過去5度「中4日」の登板を経験し、再び規定投球回数に到達した。開幕から1カ月遅れの5月3日広島戦でデビューしたのだから、そのハイペースぶりはただものではない。リーグトップの巨人・戸郷に2差に迫った最多勝争いだけでなく、奪三振、勝率もタイトル争いの上位に名を連ねた。7月27日中日戦の6回から19イニング連続無失点。まさに無双状態だ。

 目標投球回数は「180イニング」と掲げる。「日本の夏の暑さに加え湿度も高く体が温まる。それで調子が上がってきた」。3日の広島戦はプロ初の延長10回を無失点も、打線の援護がなく勝敗はなし。中5日の登板で、今度は11安打8得点と打線も援護してくれた。

 「毎日勝ちたいと思っています。皆さんの声援が力です」

 3万3283人と本拠地で過去最多の観客を動員したスタンドに向かい、お立ち台から叫んだ。3位からの逆襲。その中心に鉄腕助っ人が仁王立ちしている。(大木 穂高)

 ≪中5日以内で7勝≫中5日のバウアー(D)が10奪三振無失点で8勝目。登板間隔別の成績を見ると中4日で4勝を挙げるなど、中5日以内で大半の7勝を稼ぐ抜群のスタミナが光る。また、2桁奪三振は3度目。球団の助っ人では09年ランドルフ(当時横浜)まで3人の2度を上回る最多になった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月10日のニュース