八日市場中央スポーツ少年団 逆転4強!富永 今大会初サヨナラ弾

[ 2023年8月10日 04:50 ]

高円宮賜杯第43回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント第4日準々決勝   八日市場中央スポーツ少年団2―1波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ ( 2023年8月9日 )

<波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ・八日市場中央スポーツ少年団>6回、逆転サヨナラ2ランを放った富永主将
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 準々決勝4試合が都内2会場で行われ、4強が出そろった。八日市場中央スポーツ少年団(千葉)は富永孝太郎(6年)が逆転2ランを放ち、波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ(長崎)にサヨナラ勝ち。今大会初劇弾で初出場ながら準決勝に進んだ。不動パイレーツ(東京第2)は、阿部成真(せいま=6年)のダメ押し3ランなどで12―2と快勝した。

 歓喜の輪から離れた富永は、努めて冷静に振り返った。

 「自分で決めようとホームランを狙っていました」

 零敗寸前の6回2死二塁。相手エース・下園蒼から代わった山口の投球練習を観察し「甘いコースに来るはず」と確信した。狙い通り、1―1からの真ん中高め直球を左翼ネット越えに。前日の2本を含め3発目は、今大会初のサヨナラ弾となった。

 初出場での4強進出。宇野貴雄監督は「信じられません。夢のよう」と驚きを隠せなかった。5回まで2安打無得点に封じられたが、誰も諦めてはいなかった。合言葉は「孝太郎(富永)に回そう」。6回1死から椎名航平(5年)が右中間二塁打し、続く宇井貴浩(6年)が8球粘ったからこそ、下園蒼を降板においやることができた。「ここからだという気持ちでチーム全員でいきます」。頂点まで、あと2勝。富永が頼もしそうに仲間を見渡した。(伊藤 幸男)

 <波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ 下園蒼、無念降板…球数制限70球超え>1球に泣いた。1点リードの6回2死二塁で、完封ペースだったエース下園蒼治朗(6年)が学童ルールの球数制限70球を超え、交代。2番手・山口陽大(ひろ=6年)が無念のサヨナラ弾を浴びた。「子供たちは1球の怖さを改めて知ってほしい」と村川和法監督。出場4回目で初の初戦突破からの進撃も止まり、下園蒼は「最後まで投げられず悔しい」と涙を拭った。

 <不動パイレーツ 巨人・阿部ヘッド長男の成真 父の助言受け2戦連発>巨人・阿部ヘッド兼バッテリーコーチの長男・成真が豪打を披露した。7―2の4回2死一、三塁から右越えにダメ押し3ラン。前日からの2戦連発に「点差もあったので気楽に打てました」と笑った。この日は「4番・捕手」で出場し、5回には1イニングだけ登板し、無失点。父からの「打席に入る前、2度マン振りしろ」という助言を守り、10日の準決勝でもバットで魅せる。

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