越前ニューヒーローズ 前年王者撃破!中橋が4回1失点で流れつくった

[ 2023年8月8日 04:30 ]

高円宮賜杯第43回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント第2日2回戦   越前ニューヒーローズ2-1中条ブルーインパルス ( 2023年8月7日 )

<中条ブルーインパルス・越前ニューヒーローズ>越前ニューヒーローズ(福井)先発の中橋
Photo By スポニチ

 神宮など都内6球場で2回戦16試合が行われた。昨年、ベスト8に進出しながらチーム内のコロナ感染で準々決勝を辞退した越前ニューヒーローズ(福井)が、昨年優勝の中条ブルーインパルス(石川)に2―1で競り勝った。3本塁打で大勝した波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ(長崎)なども3回戦に進出した。

 前年覇者を接戦で振り切った。流れをつくったのは先発したエース右腕の中橋開地(6年)。4回4安打1失点の内容に「いつもよりコントロールが良かった。相手のリズムじゃなく自分のペースで投げられました」と笑顔で振り返った。

 打っては1番に座る山本颯真主将(6年)が2回2死満塁から値千金の2点右翼線二塁打。「(一塁手に)捕られるかもしれないと思ったけど抜けて良かった。強い相手に勝ち切れたことがうれしい」と声を弾ませた。

 昨年はベスト8に進出しながらチーム内にコロナ感染者が出たため、準々決勝は無念の辞退。それだけに田中智行監督は「今年も全国大会には何としても出たかった」と話す。8点差をひっくり返した前日の1回戦に続くドラマに指揮官は「子供たちに感謝です」と目を細めた。

 2年連続の8強まであと1勝。そして昨年は涙をのんだその先へ。山本颯主将は「どんなに強いチームが相手でも今日のように集中すれば勝てると思う」と進撃を誓った。

 ≪初戦で姿消す≫前年覇者が越前ニューヒーローズに1―2で敗れ初戦(2回戦)で姿を消した。中条ブルーインパルスは4安打に抑えられ、倉知幸生監督は「打つべき球が打てなかった」と淡々と振り返った。向慶士郎主将(6年)は「みんな力んでいた。自分も全然ダメでした」と悔しそうに話し、「もっと練習を積んで全国大会で頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。

 ≪4度目で初勝利 3発で夢かなう≫波佐見鴻ノ巣少年野球クラブ(長崎)は3本塁打で勝利を引き寄せた。3回2死から1番・下園蒼治朗(6年)が学童用に設置されたフェンス(両翼70メートル、中堅85メートル)オーバーの先制左越えソロを放つと、4番・山口陽大(ひろ=6年)も中越え3ラン。下園蒼は5回にも2打席連発のソロを放ち「1試合で2本塁打は初めて」。チームは4度目の出場で初勝利。村川和法監督は「やっと夢がかないました」と喜んだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月8日のニュース