巨人・秋広　目標は開幕スタメン　「自分で工夫しながら考えて練習を」　中学時代所属の江戸川ボーイズ訪問

＜秋広　江戸川ボーイズ訪問＞江戸川ボーイズを訪問した秋広は「開幕スタメン」を誓う　（撮影・西川祐介）
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　巨人の秋広優人内野手（20）が2日、中学時代に所属した江戸川ボーイズが練習する東京都内のグラウンドを訪問。新年の誓いを「開幕スタメン」と掲げ「3年目なので、初安打とか言ってる場合じゃない」と語った。

　迷いなく色紙に書き込んだ。身長2メートルの大砲候補。昨季から背番号「55」を背負うも1軍出場はなかった。「いろんな選手が1軍で登録される中、自分だけいけないというのは悔しさを持ちながら過ごした一年だった」。雪辱に燃える今季、目指す場所ははっきりしている。球団からは「レギュラークラスまでいかないと1軍には呼ばない。1打席とかで使うならファームで打席を（多く）立たせる」と伝えられている。スタメンか2軍。これも期待の表れ。「言われたからには何とかレギュラーを」と目をぎらつかせる。

　大人の姿を見せる。助言をもらいながら進めた過去2年間と異なり「自分で工夫しながら考えて練習をやりたい」と意欲。さらに、レギュラー奪取へ一塁だけでなく「外野の方がチャンスはあると思う」と外野守備も磨く。体づくりも着々と進める。現在100キロという体重は「できるだけ増やすということを目標に。そこで自分の（ベスト）体重を知れればいい」という。2年連続で中田と行う石垣島自主トレのため、成人式には出席せず練習に打ち込む。

　吉兆もある。元旦に引いたおみくじは「中吉」。そこには「争い事は頑張れば達成する」とあり「よし！と思った」と笑った。「成長させてくれた場所」と思い出の詰まったグラウンドで、後輩たちを前に披露したロングティーでは柵越えを連発。最後は3連発で締め、期待に応えた。「今年は悔しさを生かしたい」と秋広。高みしか見ていない。（小野寺　大）