中日・吉見 今季目標はエース奪回 大野台頭も「一人でいい」

[ 2016年1月3日 05:30 ]

今年の漢字を「奪」に決めた中日・吉見

 完全復活の誓いだ。中日の吉見一起投手(31)が2日、帰省先の茨木市内のグラウンドで始動。今季の大目標に「エース奪回」を掲げ、2016年の漢字を「奪」に定めた。

 「エースを狙うと思ったことがなかったけど、虎視眈々(たんたん)と下から狙う選手が多くなればなるほどチーム力が上がる。そういう大きな志を持ってやろうかなと思います」

 08年から5年連続の2桁勝利を挙げた当時は文句なしのエース。今でも存在感は別格だが、ここ3年間は右肘痛で結果が出せていない。一方、その間に弟分の大野が3年連続で2桁勝利。右腕も「今は大野でしょ」と評価しているが「例えば、僕が15勝したからといってなれるかは分からないけど、エースは一人でいい。左右のエースなんていらないんで」とその座を脅かす意気込みだ。

 10月に右肘の癒着していた神経をはがす手術を受けたが、この日は約50メートルの遠投を行うなど調整は順調。キャンプは2軍スタートながら「開幕ローテ入りは絶対条件」と言い切った。自身が働けなかった3年間はチームは全てBクラス。この男の復活抜きには浮上はあり得ない。 (山添 晴治)

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2016年1月3日のニュース