T―岡田 怒りの40発宣言 前回と提示変わらず“降参”

[ 2012年12月22日 06:00 ]

2度目の交渉で更改したオリックス・T―岡田は渋い表情で引き揚げる

 オリックスのT―岡田外野手(24)が怒りの40発宣言した。21日、ほっともっと神戸で2度目の契約更改交渉に臨み、11日の前回提示と変わらず、500万円減の7300万円+出来高でサインした。交渉は左太もも裏肉離れによる2度の負傷離脱が争点だったが、気持ちを切り替えて決意を表明。「来季は40本塁打を」目標に掲げた。

 「納得のいく成績ではありませんでしたし、ケガもしてしまいました。(成績が)悪い時はそれを認めていかないと。交渉を長引かせるよりは来季に認めてもらえるよう、成績を残したい」

 今季は103試合に出場し、10本塁打、56打点、打率・280。ただ、気持ちはもう来季を見据えていた。複数の球団関係者によると、出来高の中身は(1)安打数(2)打点(3)四死球の3項目。前回交渉時から今回は安打数の条件が緩和された模様だ。T―岡田は「1年通して試合に出たいし、1年通して活躍したい」と言葉に力を込めた。来季目標に据える40発をクリアすれば、500万円減も楽に取り戻せる。

 タイトルを獲得した10年の33本から11年は16、12年は10と減少。既に代名詞ともいえるノーステップ打法と決別し、これまでより右足を少し上げる打撃改造に本格着手した。確実性と飛距離の双方を追い求めていく。「あまりごちゃごちゃ言っても仕方がない。来年頑張ります」。決意に満ちた口調にキング奪回の期待が膨らんだ。

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2012年12月22日のニュース