イチロー 前夜はささやかに祝杯「生涯でメールが一番多かった」

[ 2010年9月25日 12:50 ]

レイズ戦の9回、一塁へ駆け込むが二ゴロに倒れ、最後の打者となったマリナーズのイチロー。一塁手ペーニャ

 【マリナーズ3―5レイズ】イチローはプレーボール後の2球目を右前打した。力みのない滑らかなスイングで二塁手の頭上を越えるライナーを放った。7回にも左翼線二塁打して今季65度目の複数安打。追い込まれながらも内角高めの速球を十分に引きつけた。両手が振り出しのぎりぎり直前まで頭の後ろに残っているからこその巧打だった。

 前日に10年連続200安打を達成した。「生涯で(祝福)メールが一番多かった」と明かす。前夜には友人や弓子夫人らと祝杯を挙げた。「ささやかなんですけどね」の言葉に少しだけホッとした気持ちをのぞかせた。

 だが、いつもと違うのはここまで。この日、球場入りした時点では既に通常の緊張感に戻っていた。普段通りに入念な準備をして試合に入り、安打を積み重ねた。

 「(例年の200安打翌日と)変わらないというか、ゲームは待ってくれないですからね。僕は(試合のために)ここに来ているんだし」。さらっとした口調同様、いつもと変わらないイチローがいた。(共同)

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2010年9月25日のニュース