NTT東日本 ベテラン上田が逆転打

[ 2009年8月31日 06:00 ]

 【NTT東日本4-1日立製作所】高校時代に頂点を経験している男が、チームを準決勝へ押し上げた。0-1の4回2死満塁、上田が左中間を破る走者一掃の逆転二塁打。守っても10年目のベテラン黒田を7回1失点と巧みにリードした。常総学院では木内監督の下、01年のセンバツで東福岡を破り、優勝している。「目的に向かって集中できているという部分が当時と似ている。でも都市対抗は、より重みがあるし、勝ちたいという気持ちは今の方が強い」。今年1月に就任した垣野監督は三菱ふそう川崎で3度の優勝を誇る。2人の名将を知る上田が、前身の電電東京の81年以来となる2度目の日本一に導く。

 <日立製作所 エースで負けては…>36年ぶりの4強はならなかった。先発の比嘉が1点リードの4回に突如乱れて3四球で2死満塁とされると、8番・上田に走者一掃の左中間二塁打で逆転を許した。ここまでチームを支えた右腕は5回2/3を3失点で降板。打線も元気なく2投手の前に7安打1点だった。比嘉は「4回は相手がいい打線なので慎重になった」とうなだれたが、鈴木監督は「エースで負けたら仕方ない。(東海大の)先輩の垣野監督が上だった」と脱帽していた。

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2009年8月31日のニュース