ダルでもインフル・ショック止められず3連敗

[ 2009年8月22日 06:00 ]

<ソ・日>8回6失点のダルビッシュ有をいたわるかのようにベンチに戻る梨田監督

 【日本ハム2―6ソフトバンク】ダルビッシュでも負の連鎖を断ち切れなかった。8回完投も自己ワーストタイの6失点。7戦全勝だったヤフードームの不敗神話も、07年途中から続いていたソフトバンク戦の連勝も9で止まってしまった。

 「完全に力負け。熱?全然。絶対に勝ちたい試合だったし勝つつもりでいた。チームがこういう状態なのにいい投球ができず申し訳ない」
 16日以降、新型インフルエンザや微熱で選手、コーチ11人が離脱する異常事態に見舞われた。エースも19日朝に38度4分の発熱。すぐに熱は下がったが、今季最多の10安打を浴びるなど明らかに体調は万全ではなかった。2回と6回にはオーティズに被弾。初めて同一選手に1試合2発を喫した。8回には3連打などで3失点。試合が進むにつれて疲労の色は濃くなり、7回には梨田監督がマウンドに駆けつけた。「体調は問題なかったが終盤は疲れがあった」と指揮官。ベストメンバーが組めない中で頼みの綱の右腕でも連敗は止まらなかった。
 インフル余波は女房役にも及び、昨季開幕戦から全試合でコンビを組んできた鶴岡も発熱で欠場。新人の05年9月以来となるバッテリーコーチ兼任の中嶋とバッテリーを組んだ。「ピンチが多くて、そのたびに力を入れて投げたからバテてしまった」と中嶋。いつもとは違う環境の中で、本来の力を出し切ることができなかった。
 16日の時点では、早ければ19日にも優勝マジックが点灯するはずだったが、3連敗と急ブレーキ。2位ソフトバンクにはゲーム差を5に縮められた。「あすは藤井さんを応援します」とダルビッシュ。辛抱の時はしばらく続きそうだ。

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2009年8月22日のニュース