黒田 初日から同僚も驚く剛球披露

[ 2008年2月16日 09:54 ]

コーチ(奥)が見守る中、ブルペンで投球練習をする黒田

 広島時代に比べれば少ない球数でも、新しい仲間に存在を認めさせるには十分だった。15日、ドジャースの背番号「18」を付けた黒田博樹投手がブルペンに入った。投げた球は、正捕手マーティンのミットを力強くたたく。

 コーナーへの速球にスライダー、シュートなど持ち球を次々と披露。初日を終えた黒田は「思ったよりスムーズに動けた。球(の表面)も思ったより滑らなかったので、これからもっとフィットすると思う」と満足そうな表情で話した。
 「7割くらいの力で投げた」と言う黒田に対し、エースのペニーは「おれの全力より速い」と苦笑いし、マーティンは「いつでも試合ができるね」。トーリ監督は「自信がある人間は環境が変わっても大丈夫なんだ」と満足そうだった。
 もちろん米国流への戸惑いはある。広島時代にはキャンプで1日300球を投げるほどの「投げ込み」で肩をつくってきたが、肩の消耗を強く意識する米国では練習でも球数が制限される。
 黒田は「アメリカのスタイルに挑戦したいが、投げ込まないと自分のフィーリングが出ない。コーチと話し合って試行錯誤したい」。米国流とのバランスを課題に挙げた。

 ≪一問一答≫ドジャースの黒田は早くもブルペンで力強い投球。キャンプ初日の感想を聞かれ、はっきりした口調で答えた。
 ―今の気持ちは。
 「新しい発見ばかりであっという間に終わってしまった。朝が早いのも日本と違うので、これを身に染み込ませたい」
 ―ドジャースの背番号「18」は。
 「自分では分からないが、これからなじんでいけば、と思う」
 ―ブルペンでは30球ほどで済ませた。
 「周りにそんなに投げている投手がいないし、最初はこっちのスタイルに合わせた」
 ―監督は球数について説明したいようだ。
 「監督に使われやすい選手でありたいので、合わせていかないといけない部分も出てくる。やってみないと分からないのは不安だが、試合数が多いので(米国流は)理にかなっているのかなと思う」(共同)

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2008年2月16日のニュース