渋野日向子「楽しみ」大舞台で復調のきっかけつかむ 18日開幕シェブロン選手権

[ 2024年4月18日 06:18 ]

練習ラウンドで手を振る渋野日向子
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 女子ゴルフの今季メジャー初戦となるシェブロン選手権は18日から4日間、米テキサス州ヒューストン近郊のカールトンウッズ・クラブ(6889ヤード、パー72)で開催される。開幕を翌日に控えた17日、19年全英女子オープン覇者の渋野日向子(25=サントリー)はアウト9ホールを回って最終調整を終えた。

 今季メジャー初戦は、渋野にとってはあっという間という感覚だった。「もう初戦が来たかって」。米ツアー本格参戦3季目。思うように結果を出せず、懸命にもがく中で迎える大一番となる。

 「楽しみ。4日間しっかり戦って、良いゴルフが1回でもできるように頑張ります」

 今季ここまで5試合を戦い、直近4戦は予選落ち。だからこそ前週のオープンウィークは、ゴルフ面においても精神面においても、良いリフレッシュ期間になった。米国内に留まってスイングはもちろん、特にウエッジの距離感に比重を置いて練習に励んだ。「ショットに対して自信があまりないなかで、グリーン回りも気持ちを引きずってしまってったことが多い」。思えば1年前は左手の故障で、充分な練習すらできなかった。その中で日本勢最高位の28位で終えたコースでもある。

 練習の合間には、男子メジャーのマスターズをテレビ観戦した。日本のエースである松山英樹の戦いぶりを目に焼き付けながら、2位に入った24歳の新星、ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)のプレーにも目がくぎ付けになった。「歴代チャンピオンとして戦うのは凄く難しいことだと思う。凄いメンバーの中で戦っているのはやっぱりすげえなって。2位のオーベリ選手も同じアディダス(契約)で、喋ってはいないけど会ったことがある。プレースタイルも良いなと思いながら応援していた」。世界最高峰の“マスター”たちの戦いは、何よりの教科書になったはずだ。

 今大会の名前がシェブロン選手権となって今年で3年目。22年が4位、そして昨年が28位と数字だけを見れば好相性の舞台に思える。ただし渋野自身はポジティブな印象は「ないです。特に覚えてないから、手が痛くて必死だったし」と笑った。「結果としてやっぱりスコアが良ければいいなと思うんですけどね。内容もそれなりに、ちょっと頑張りたいな」。今もきっと、必死に復調の糸口を探している。そのきっかけを、メジャー初戦の今大会でつかみたい。

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