【浦安巡業】照ノ富士が大の里に胸出し「良いものを持っている」期待の大器にアドバイスも

[ 2024年4月18日 16:18 ]

<春巡業浦安場所>ぶつかり稽古で照ノ富士(右)の胸を借りる大の里(左下)=撮影・前川 晋作
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 大相撲春巡業が18日、千葉県浦安市のバルドラール浦安アリーナで行われ、横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が今回の春巡業で初めて土俵での稽古を再開した。

 幕内の申し合い稽古が始まると、土俵下で入念に準備運動。腕立て、すり足などに加え、付け人の序二段・柾富士(20)を相手に対人鉄砲や一丁押しを繰り返して立ち合いの当たりを確認した。

 ぶつかり稽古が始まってすぐに土俵に上がると、場内からは大きな拍手。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)での新三役昇進が確実な大の里(23=二所ノ関部屋)を指名して重い胸を出した。「腰が十分に下りないから体デカい人に胸を出そうと思った」と狙いを説明。最後は関脇・若元春(30=荒汐部屋)を相手に自らもぶつかり稽古をこなした。

 春場所途中休場の原因となった腰痛の状態を確かめながらの始動。今後は「身長差ある人にも胸を出して、徐々に調整していこうと」と夏場所へ向けてペースを上げていく考えを示した。

 初土俵からわずか1年で新三役昇進を確実とさせている期待の新鋭に対し「良い体している。立ち合いの後の出足も良いものを持っている。実力があるから結果を残せているわけで、結果が証明している」と高く評価。一方で「足りないものもいっぱいあると思う。細かいことを言ったらキリがないくらい」と課題も指摘した。

 土俵下では、四股の踏み方や足の指の使い方をアドバイス。夏場所で2度目の挑戦を受けることになる期待の大器へ「言えることは言った」と自らの技術や知識を惜しみなく伝え、横綱の余裕と風格を漂わせた。

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