15歳の張本美和の急成長ぶりに日本代表監督「予想外」と驚く パリ3枠目は「非常に悩ましい人選」

[ 2024年1月28日 17:13 ]

卓球・全日本選手権最終日 ( 2024年1月28日    東京体育館 )

<卓球全日本選手権最終日>女子シングルス決勝、優勝した早田ひな(手前)と握手する張本美和(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス決勝で、15歳の張本美和(木下アカデミー)は早田ひな(日本生命)に0―4で敗れ、17年大会の同種目を16歳で制した平野美宇を超える史上最年少優勝に届かなかった。

 決勝では過去1勝8敗の早田と激突。対戦成績は分が悪いが、昨年11月の全農カップで初勝利を収めていた。リードを奪った第1ゲームを逆転で落とすと、日本のエースにその後も押し切られた。

 試合後に「早田選手にはまだかなわないなと感じた。負けた悔しさの方が大きい。まだまだだなと思った」と涙を流した張本美。だが、日本代表女子の渡辺武弘監督は成長ぶりを高く評価した。

 「予想外に、去年ぐらいから結果もついてきた。予想外でした。どんどん国際大会にも出て行って、成績も上がってきた。凄いなと思いながら見ていた。基礎力が高い選手。練習を積んでいって、レベルアップしたんだと思います」

 パリ五輪シングルス代表選考における最後の大会で、女子の2枠目を懸けた攻防が繰り広げられ、平野美宇(木下グループ)が代表切符を獲得した。これで男子は張本智和(智和企画)と戸上隼輔(明大)、女子は早田ひな(日本生命)と平野美宇(木下グループ)となった。

 残るは団体戦要員の3枠目で、強化本部の推薦で決まる。日本卓球協会の要項には「代表候補予定選手とダブルスが組め、団体戦でシングルスおよびダブルスにて活躍が期待できる選手1名を強化本部が決定する」と記されており、伊藤美誠(スターツ)や張本美和らが有力視されている。

 「非常に悩ましい人選。こちらで選んで、五輪で一番勝てる選手に出てもらいたいと思っています」と渡辺監督。3枠目は2月5日に発表される。

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