飛び込み寺内健が引退会見「レジェンドになれなかった」「メダルをとってありがとうと言いたかった」

[ 2023年9月14日 12:19 ]

引退会見に臨んだ寺内(右)と馬淵コーチ
Photo By スポニチ

 日本選手最多タイ6度の夏季五輪出場を誇る飛び込み男子の寺内健(43=ミキハウス)が14日、所属契約を結ぶミキハウス本社(大阪府八尾市)で引退会見を開いた。21年の東京五輪の個人種目での演技後に世界各国の選手、スタッフから拍手を浴びるなど世界が認めるレジェンドだが「レジェンドと言っていただけるのはうれしいが、レジェンドになれなかった思いはあります。(五輪で)メダルをとって“ありがとうございます”と言いたかった」と語った。

 01年世界選手権福岡大会の板飛び込みで銅メダルを獲得したが、五輪では00年シドニーの高飛び込みと、21年の東京五輪のシンクロ板飛び込みの5位が最高成績。30年以上の競技人生で追い続けてきたメダルには届かなかったが「メダルをとれなかったからこそ6回五輪に出られたと思う」と振り返った。

 寺内は96年のアトランタ五輪に15歳で初出場。01年世界選手権の3メートル板飛び込みで日本男子では五輪を含めて初の表彰台に立った。09年に一度は引退したが、11年に現役復帰。16年リオ五輪、21年東京五輪にも出場した。

 引退試合として臨んだ、1日の日本選手権の男子シンクロ板飛び込みで坂井丞(31=ミキハウス)とのペアで優勝。日本選手権で通算34個目のタイトルを手にして優秀の美を飾った。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年9月14日のニュース