柔道・阿部兄姉が語る「成長」と「パリ」 一二三「目標は五輪4連覇」

[ 2023年9月14日 04:20 ]

撮影に応じる柔道男子の阿部一二三(左)と女子の阿部詩
Photo By 共同

 柔道で来夏のパリ五輪日本代表に内定した男子66キロ級の阿部一二三(26)と女子52キロ級の阿部詩(23=ともにパーク24)が13日までにインタビューに応じた。兄妹そろっての五輪2連覇への決意を力強く宣言。さらに互いの進化についても語った。

 ――東京五輪後で変化したことがあるか。

 一二三「気持ちの成長が大きい。それがあるから、大会で結果を残せているというのは凄く感じている」
 詩「一番は(両肩の)手術。ずっとケガを抱えながらやっていたので、本当にプラスになっていると思う」

 ――互いの進化は。

 一二三「妹はだいぶ自分のことを分かってきた。オンとオフの切り替えができるようになったのが進歩した部分かな」
 詩「兄は(丸山城志郎との)東京五輪代表決定戦後から、凄く余裕を感じるようになった。究極の勝負を経験したことで人間的に強くなった」

 ――柔道の面では。

 一二三「立ってもできるし、寝技もこなせる。僕から妹に言うことは見つからない」
 詩「どれだけ対策されても、それを超える投げをする。まねできない。東京五輪から変わらず、凄いと感じている」

 ――五輪までの鍛錬は。

 一二三「自分の柔道を研いでいくことが大切。五輪では投げる姿をたくさんの人に見てほしい」
 詩「まだまだ進化できる部分や課題はある。一つずつつぶしていき、相手の研究を上回る柔道をしたい」

 ――向上心は尽きない。

 一二三「モチベーションを保つのがきつい時は以前よりもある。でも僕は五輪4連覇が目標。まだ1回しか獲っていない。4を目指すなら、次も絶対に勝たないと駄目。そこだけを見て頑張りたい」
 詩「私は純粋に強くなりたい。引退した時に忘れられないような柔道家でありたいと思う。そこを追い求め、意欲がなくなることはない」

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