ゴールボール女子・欠端 女王トルコ撃破誓う、25日初戦へ「役割果たす」

[ 2021年8月24日 05:30 ]

東京パラリンピックのゴールボール女子日本代表の欠端
Photo By 共同

 ゴールボール男女の日本代表が23日、本番会場の幕張メッセで練習を行った。12年ロンドン大会以来の金メダル奪回を目指す女子は、25日の初戦で前回覇者のトルコと対戦する。攻撃の柱を担う欠端瑛子(28=セガサミーホールディングス)は「強豪相手でも2、3点差をつけて勝ちたい」と意気込んだ。

 父はプロ野球の大洋(現DeNA)などで投手として活躍した光則氏(58)。「普段から応援してもらっている」という父から受け継いだ力強い投球を武器に、ポイントゲッターの期待を背負う。チームとしても延期された1年で攻撃力を磨き、回転投げが代名詞の欠端は「しっかり得点して守りにつなげる役割を果たす」と自覚を強めた。

 この日の練習ではトルコを想定した男子のボールを受け、バウンドボールなどに対する守りも確認。「コントロール良く相手の嫌なところに投げられるか。良い展開に持っていくために先制点はしっかり取りたい」と打倒王者を見据えた。

 ◇欠端 瑛子(かけはた・えいこ)1993年(平5)2月19日生まれ、横浜市出身の28歳。先天性白皮症により生まれつき視力が弱い。高校2年時にゴールボールと出合い、11年に日本代表入り。パラリンピックは12年ロンドン大会金メダル、16年リオ大会5位に貢献。18年アジアパラ優勝。横浜美大卒。1メートル65、66キロ。

 《浦田 金メダルへ無観客「生かす」》日本選手団の副主将を務める浦田理恵(44=総合メディカル)は4度目の大舞台へ「金メダルという結果を出すことで日本選手団に追い風を吹かせたい」と意気込んだ。視覚障がいの選手がプレーするゴールボールはボールの中の鈴の音が頼り。無観客開催について「ボールの音やベンチからの声も届きやすいので、逆に生かせたら」と話し「オンラインでも自分たちのプレーを伝えられるようにしたい」と力を込めた。

続きを表示

2021年8月24日のニュース