渋野 今季メジャー最終戦で「現状、全て吐き出した」最終日は4日間ワースト75で34位

[ 2021年8月24日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン最終日 ( 2021年8月22日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )

最終ラウンド、通算1アンダーで34位だった渋野(R&A提供)
Photo By ゲッティ=共同

 5打差18位から出た19年大会覇者の渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの75とスコアを落とし、通算1アンダーの34位で今季メジャー最終戦を終えた。15位から72で回った古江彩佳(21=富士通)が通算5アンダーの20位で日本勢最高位。大会はアンナ・ノードクイスト(34=スウェーデン)が通算12アンダーで制した。

 初出場でメジャー初制覇を果たし、“スマイリングシンデレラ”と呼ばれたのは2年前。3度目の全英は第3日に一時単独首位に立ち、その再現を期待されながら34位に終わった。渋野は落ち着いた口調で4日間を振り返った。

 「成長できたところも、悪いところも見せた。今の私の現状、全てを吐き出した大会だったなと思います」

 5打差を追って出た最終日の「75」は4日間でワースト。2連続バーディー発進で3打差に迫りながら、続く3番で第2打を水路に入れてダブルボギーとした。だが、渋野が悔いたのはその後。5番でもダブルボギーを叩き、「自分の中で落ち込んでしまって。怒っちゃいました」。切り替えができず、ズルズルと後退したことが許せなかった。

 首位に浮上しながら、4連続ボギーで急失速した第3日と同じ流れだ。爆発力がある分、浮き沈みも激しくなる。「連続してスコアを落とさないようなゴルフを心掛けていかないと」。セルフコントロールを、今後の課題に挙げた。

 米ツアー参戦に向け、今年から再現性を高めるスイング改造に着手した。今季参戦したメジャー4戦で、序盤2戦は予選落ち。昨年予選落ちした今大会が、唯一のアンダーパーフィニッシュで、最高成績となった。技術面での手応えは得たはずで「メジャーの難しさを改めて感じたし、もっと強くなりたいと思わせてくれる4試合でした」と総括した。

 今後は帰国後の隔離を経て、9月9日開幕の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で国内ツアーに復帰する方針。日本でさらなる進化を目指す。

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