亡命希望のベラルーシ選手、ポーランドが受け入れか 

[ 2021年8月2日 18:10 ]

羽田空港で警察官と話す陸上女子ベラルーシ代表のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ(ロイター=共同)

 東京五輪陸上女子ベラルーシ代表のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ(24)が帰国を拒否して保護され、亡命を希望している問題で、ロイター通信によるとツィマノウスカヤが2日、東京のポーランド大使館に入った。ポーランドは亡命受け入れに前向きな姿勢を示している。支援団体によるとツィマノウスカヤはドイツやオーストリアへの亡命を希望していた。

 国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は2日、関係当局と協議し、本人の希望に沿った支援をする姿勢を示した。
 ロイターによると、チェコも受け入れに前向きな姿勢を示していた。

 IOCのアダムス広報部長は記者会見で、1日夜と2日朝にツィマノウスカヤと話したとし「彼女の決断を支援する」と述べた。組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「本人が羽田空港で保護を求めたので、空港にいた組織委の職員がサポートした」と説明。「現在は安全な状況に置かれている」と強調した。

 ツィマノウスカヤは、経験がないのに1600メートルリレーへの参加を一方的に決められたとしてコーチを批判。チーム側が強制帰国させようとしたが、空港で保護された。(共同)

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2021年8月2日のニュース