競泳日本代表 自国開催での低迷をバネに立て直し急務 入賞数8大会ぶり1桁

[ 2021年8月2日 05:30 ]

東京五輪第10日 競泳 ( 2021年8月1日    東京アクアティクスセンター )

女子200メートル個人メドレー、女子400メートル個人メドレーを制した大橋(AP)
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 【総括】日本競泳陣のメダルは女子400メートル、200メートル個人メドレー2冠の大橋の金2、男子200メートルバタフライの本多の銀1の計3個。金2、銀2、銅3の計7個のメダルを獲得した16年リオ五輪から激減し、2000年代の五輪では最少メダル数に終わった。決勝に進出した種目はリレーを含めて8種目。入賞数は9で88年ソウル五輪以来、8大会ぶりに1桁に沈んだ。

 個人メドレー、バタフライの瀬戸、自由形の松元、平泳ぎの佐藤らメダル候補が振るわず、9、17位などボーダーラインで次のラウンドに進めないケースも相次いだ。平井伯昌ヘッドコーチ(58)は愛弟子の大橋の2冠で指導力の高さを示したが、チーム低迷に「反省しています」と冷静に話した。任期が切れる自身の去就については「日本水連に決めていただきたい」とする一方で「違う立場でリーダーシップを発揮できる現場のポジションをつくっていただきたい」と提案した。

 来年5月の世界選手権福岡大会に向けて立て直しは急務だ。64年東京五輪は銅メダル1個。強化策を見直し、翌年から日本各地にスイミングクラブが誕生して現在の礎を築いた歴史がある。57年前と同様に自国開催五輪の低迷をバネにできるか。競泳ニッポンの真価が問われる。

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