龍神ニッポン、29年ぶり8強!バレー男子日本代表が決勝T進出 中垣内監督「大きい目標だった」

[ 2021年8月1日 22:29 ]

東京五輪第10日 バレーボール   日本3―2イラン ( 2021年8月1日    有明アリーナ )

イランに勝利し、喜ぶ石川(14)ら日本
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 龍神ニッポンが8強入りを果たした。男子1次リーグ最終戦が行われ、08年北京五輪以来3大会ぶり出場の日本はイランをフルセットのい末、3―2で下し、3勝2敗で決勝トーナメント進出。ベスト8に入るのは、6位だった92年バルセロナ大会以来、29年ぶり。当時、エースとして出場していた中垣内祐一監督(53)は「大きい目標だったので、それをクリアできたことは、集中力、勝ちたい気持ちの結果だったと思う」と振り返った。

 勝利した方が1次リーグを突破する大一番。まさに、意地と意地がぶつかった。第1セットを25―21で先取。その後は第2セットを20―25で落とした。そして白熱したのは第3セット。互いに譲らず、ジュースまでもつれた末、29―31で競り負けた。なんとか奪い返したい日本は第4セットを25―22で奪取。そして、勝負は最終第5セットへ。絶対的エースで主将の石川祐希(25=ミラノ)が連続サービスエースを披露するなど、最後は西田有志(21=ジェイテクト)が強烈なスパイクで勝利を決め、15―13で制した。

 第一関門を突破してみせた。今大会、中垣内監督は「最低限の目標はベスト8以上」と掲げ、チームづくり。あえてメダル獲得とは口にせず、目の前の一戦に集中し「まずはそこをクリアすることに全力を注ぎたい」と冷静に戦ってきた。

 目標と星勘定を的確にした結果だ。以前から、決勝トーナメント進出を見据えて戦略を形成。指揮官は、1次リーグで対戦する5チームについて「残念ながらポーランドとイタリアは格上。ベネズエラとイラン、カナダの3つには白星を挙げたい。しっかり勝っていく」としていた。

 その結果、1次リーグは2連勝と好発進。その後、イタリアとポーランドに敗れたが想定内だった。当初の戦略通り、3勝2敗で突破。今後は3日の準々決勝へ進む。勝ち上がっても、やるべきことは変わらない。「しつこいディフェンスから粘るしつこいバレーボール、泥臭いバレーから一瞬の勝機を見いだしていく」と中垣内監督。龍神ニッポンは強敵を相手に最後まで戦い続ける。

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