BMX大池水杜 メダル獲得ならず 積極的に大技チャレンジも7位、着地安定せず

[ 2021年8月1日 10:43 ]

東京五輪第10日自転車女子BMXフリースタイルパーク ( 2021年8月1日    有明アーバンスポーツパーク )

東京五輪の新種目、自転車女子BMXフリースタイル・パークの決勝に出場した大池水杜(AP)
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 新種目の自転車女子BMXフリースタイル・パークの決勝が行われ、大池水杜(24=ビザビ)は7位でメダル獲得はならなかった。

 前日7月31日の予選は、後方宙返りや空中で両手を離す得意の「ノーハンド」を決めたが、着地の安定感を欠いて61・45点で9人中8位。決勝では、1本目にバックフリップで転倒。2回目は、果敢に大技に挑んだが、着地ミスもあり75・40でメダルには届かなかった。

 二輪車が好きな父・武夫さんの影響で、小学生時代からモトクロスを始め、その後自転車トライアル競技に転向。中2でBMXに乗り始め、1学年上の兄・光さんと練習に取り組んだ。島田工を卒業し、神奈川県内の建設会社を退職後、本格的に競技を開始。全日本選手権は17年の第1回から4連覇。18年5月にはフランスでのW杯で男女を通じて日本人初となる優勝を果たした。

 19年には初開催のアジア選手権で優勝と、常に日本のトップを走り続けてきた。女子の競技人口が少なく、男子選手と戦うことで実力を上げてきた。「女の子だからできない、とかの概念は外して練習をしていく」。初の五輪舞台に「まだ知られていない競技なので、楽しく技をしている姿を見せて、もっと知ってもらいたい」と意気込んで臨んだ大池は、攻めの滑走を見せたが、メダルを手繰り寄せることはできなかった。

 ◆大池 水杜(おおいけ・みなと)1996年(平8)12月2日生まれ、静岡県島田市出身の24歳。幼少期からモトクロスに親しむ。島田工を卒業し、神奈川県内の建設会社を退職後、本格的に競技を開始。ビザビ所属。18年のW杯第2戦で日本勢初の優勝を遂げた。19年アジア選手権優勝。全日本選手権は17年から4連覇。

▽BMXフリースタイル・パーク 東京五輪の新種目。20インチの自転車に乗り、斜面や縁石、ハーフパイプに似た「ランプ」など複雑な曲線が組み合わさったくぼみのあるコースを自在に使いながら、60秒間にジャンプや空中動作、回転などのトリックを繰り出し競う採点競技。採点の対象はトリックの難易度や独創性、構成、スタイル、スピード、コントロール、着地など。予選では試技を2回行い、2回の平均点の順位で決勝進出が決まったが、決勝は試技を2回行い、2回のうちのベストスコアで順位を決定する。競技中には音楽が流される。

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