あん馬5位・亀山 「もっといい演技をしたかった」と涙も、初の五輪舞台に喜びと感謝

[ 2021年8月1日 20:24 ]

東京五輪第10日 体操男子種目別あん馬決勝 ( 2021年8月1日    有明体操競技場 )

亀山耕平
Photo By 代表撮影

 体操の男子種目別あん馬決勝で5位となり、惜しくもメダルを逃した亀山耕平(32=徳洲会)は、終了後に涙を流した。

 あん馬の「第一人者」ながら、五輪での実績はなし。32歳にして初めて挑んだ夢舞台だった。「感謝と喜びでいっぱいです」と話し、家族や所属チームのスタッフらの名を挙げて「いろんな人に支えられ、引っ張ってもらってこの舞台に立てている」と、まずは周囲への気遣いをみせた。

 この日のは最後の8人目に登場した。演技については、「出たのが実力。難しい演技構成に挑んで、もっといい演技をしたかったけど、まあしゃあない…」と自分を納得させるように言葉を絞り出した。東京五輪に向け「スペシャリストとしてやってきて、妥協なく過ごした期間だった。震えるよう喜びというか…ずっと夢の中にいたような…」と、道程を振り返って言葉を詰まらせ、目を潤ませた。

 ◆亀山 耕平(かめやま・こうへい)1988年(昭63)12月28日生まれ、宮城県出身の32歳。4歳の時に地元のクラブで体操を始め、埼玉栄高を経て仙台大へ。13年世界選手権の男子あん馬で種目別の金メダル、14年に団体総合銀メダル。あん馬で全日本種目別選手権を2度制した。1メートル70、62キロ。

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