カノア、サーフィンファン増へ誓う、大谷ばり活躍!「まずはカノアのファンになってもらって」

[ 2021年7月21日 05:30 ]

初の公式練習で調整する五十嵐
Photo By 共同

 東京五輪のサーフィン日本代表が20日、千葉県一宮町の釣ケ崎海岸の本番会場で、初の公式練習に臨んだ。日本男子で唯一、プロ最高峰ツアーに参戦している五十嵐カノア(23=木下グループ)は、自身の活躍でサーフィンを日本でもメジャースポーツにすると宣言。生まれ育った米カリフォルニア州ハンティントンビーチに近いアナハイムが本拠地のエンゼルス・大谷翔平投手(27)にあやかる。

 波のサイズはかなり小ぶり。本番を想定した練習にはならなかったが、カノアの心は躍った。昨年2月に練習で訪れた際は砂浜だけが広がる海岸だったが、諸施設やデコレーションに彩られた五輪仕様に大きく様変わり。「凄く感動して、鳥肌が立った。やっぱり、さすが五輪だなと思った」と目を輝かせた。

 午前5時半に起床して行った練習では、米国から12本持ち込んだボードのうち2本を持参し、1本のみを使用。本番中も波のコンディションによって使い分ける予定だが、「(日本に)着いてから9本くらい試した。使う板は90%くらい決まっている」。早々と釣ケ崎の海と板の相性を見極め、あとは25日の競技初日を待つのみだ。

 ハワイ発祥のサーフィンが五輪で実施される初の大会。日本では競技人口などは少なく、見るスポーツとしてもなじみは薄いだけに、一気にメジャースポーツに引き上げるチャンスでもある。だからこそ同じエリアで活躍する大谷を引き合いに出し、「大谷選手のファンになるということは、野球ファンになるということ。サーフィンもそうしたい。カノアのファンになって、それからサーフィンのファンになる人を増やしたい」と愛してやまないスポーツを広める意欲をかき立てた。

 NBAウィザーズの八村塁、テニス女子の大坂なおみやプロゴルフの松山英樹ら、世界で戦う日本のアスリートに「刺激もそうだし、モチベーションにもなる」と感化されてきたというカノア。大波を乗りこなし、日本に世界に一大ウエーブを巻き起こす。

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