玉鷲 初の無傷4連勝、幕内最年長36歳が元気「いい相撲見せたい」

[ 2021年7月8日 05:30 ]

大相撲名古屋場所4日目 ( 2021年7月7日    ドルフィンズアリーナ )

玉鷲(左)が送り出しで琴ノ若を破る
Photo By 共同

 幕内最年長の36歳・玉鷲が初日からの連勝を4に伸ばした。全勝対決の琴ノ若を送り出し、4連勝発進は08年秋場所の新入幕以来、幕内では自身初。ここ3場所負け越しで番付を東前頭10枚目へ落とした元三役が気を吐いている。勝ちっ放しは進退の懸かる横綱・白鵬、綱獲りの大関・照ノ富士の3人になった。

 土俵での動きは、どちらが13歳年下か迷うほどだ。23歳の琴ノ若戦。先に両手をついて立ち合いを待った玉鷲が、先手を取った。激しく突いて攻め、一度は俵に両足がかかっても諦めず突きに徹した。押し戻した土俵中央、右からはたくと、バランスを崩した琴ノ若を機敏に送り出した。

 「差されないように脇をしっかり締めていった」

 在位71場所目の幕内で4連勝発進は自身初。先場所など過去3度経験した初日からの3連勝を塗り替えた。優勝した19年初場所は5日目までに2敗しながら6日目から10連勝した、自他共に認めるスロースターター。稽古量豊富なベテランが、3場所連続負け越しで番付を下げた幕内前半戦で輝きを放っている。

 「若手に勝っていかないと。それも楽しみなこと。心を元気にして、いい相撲を見せたい」

 04年初場所の初土俵から17年余り休場がなく、現役1位の通算連続出場は1350回に達した。このまま出場を続ければ13日目、関脇・寺尾(現錣山親方)の歴代6位1359回に並ぶ。

 「40歳を超えてもやりたい」。初優勝時、そう語ったこともある土俵人生への愛着。平成に令和。元号をまたいだ鉄人が、1年4カ月ぶりの地方場所を引っ張っている。

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