柔道代表は選手村入らず 増地監督「地の利を生かす」

[ 2021年7月8日 15:57 ]

柔道女子日本代表の増地克之監督
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 東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿を行っている柔道女子日本代表の増地克之監督が8日、オンラインで取材に応じ、東京五輪開催中に男子を含む柔道代表選手が選手村を利用せずに本番に臨むことについて「選手の各所属に協力してもらい、普段と同じ練習環境を整える」と狙いを語った。

 増地監督の説明によれば、代表選手はそれぞれの競技日の4、5日前にNTCに入り、同所の柔道場で最終調整。その間は併設されている宿泊施設を利用するという。選手村で実施される前日計量後は会場の日本武道館近くのホテルを利用し、本番を迎える予定。選手村に入った場合は諸外国選手と同じ練習施設を利用せざるを得ず、調整や情報戦略の面で万全とは言い難い。同監督は「地の利を生かす。移動をなくし、できる限り選手の負担がないよう、所属の協力を得ながら万全の状態をつくりたい」と強調した。

 東京都に4度目の緊急事態宣言が発令される見通しとなり、東京五輪の柔道競技は完全無観客で開催される見通しとなった。増地監督は「もちろん入れた方が選手のモチベーション的にはいいが、こればかりはわれわれでコントロールできない。どういう状況になろうが、本番で力を発揮できるようにすることが大事」と冷静に受け止めた。

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2021年7月8日のニュース