空気読めぬIOCバッハ会長「日本に来ましたよ!」5者協議冒頭に余裕の笑み

[ 2021年7月8日 20:10 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 23日に開幕する東京五輪の観客数上限を協議する政府、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者協議が8日午後8時から始まった。都内会場は無観客となる公算が大きくなっている。

 この日、来日したIOCのトーマス・バッハ会長はオンラインで参加し、報道陣に公開された冒頭部分で「グッドイブニングトーキョー!」と陽気にあいさつし、「なんて言ったらいいんでしょうか、最終的に私ども日本に来ましたよ!私はこの日をずっと1年以上、待ち望んでいた。そして、今はもう呼び出しをかけられているアスリートのような気がする。ここに来て、体制を整えて準備をしている。そして、これからアクションに臨む」と笑みを浮かべながら話した。

 そして「何百人というアスリートが日本に到着している。そして、彼らはみんなハッピー。大会が行われる、安全な形で行われることを喜んでいる。非常に厳しい措置が確立されている。この措置はみんなを守るため。厳しい措置は成功裏に行われることが証明されている」と続けた。

 米ワシントン・ポストで“ぼったくり男爵”と揶揄されたバッハ会長はこの日、羽田空港着の航空機で来日し、5者協議の約6時間前に都内ホテルに到着。自身の来日が歓迎されていると勘違いしたのか、余裕の表情で報道陣に向けて手を振っていた。

 6月21日に行われた5者協議では、今月11日で東京都などのまん延防止等重点措置が解除されることを前提に、観客数上限を政府の大規模イベント制限方針に準じ「定員の50%以内で1万人」と決定。ただ、同12日以降に緊急事態宣言や重点措置が出た場合には「無観客も含め発動されたときの措置内容を踏まえた対応」を取るとしていた。

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2021年7月8日のニュース