男子バスケ最終予選で波乱 NBA選手8人出場のカナダ敗退 クロアチアも姿消す

[ 2021年7月4日 10:39 ]

カナダを延長の末に下して歓喜するチェコのサトランスキー(AP)
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 4カ国で開催されている男子バスケットボールの五輪最終予選は3日、各国で準決勝を行ったが、カナダ・ビクトリアでは地元のカナダが延長の末にチェコに101―103(延長7―9)で敗れ、五輪出場権がかかる4日の決勝を待たずに姿を消した。

 カナダはNBAラプターズのニック・ナース監督(53)が率いており、ニックスのRJ・バレット(21)、ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンス(26)といったNBAの主力選手が8人出場したものの、3点シュートの成功率がチェコの46・4%に対して24・3%(37本中9本)。バレットは23得点、ウィギンスは22得点、さらにペリカンズのニキール・アレクザンダーウォーカー(22)が21得点を記録したが、シュートの精度を欠いて接戦をものにすることができなかった。

 チェコでは米国出身のブレイク・シルブ(37)が42分出場して7本の3点シュートなどで31得点をマーク。NBAブルズのトマシュ・サトランスキー(29)も18得点を稼ぎ、同点で迎えた延長の残り1秒には決勝のジャンプシュートを成功させた。チェコは4日の決勝で、この日トルコを81―63で退けたギリシャと顔を合わせる。

 クロアチア大会(スプリト)でも地元クロアチアが76―86でドイツに敗れて五輪出場は消滅。NBAジャズのボヤン・ボグダノビッチ(32)が38得点を稼いだものの勝利にはつながらなかった。

 勝者が五輪本大会で日本と同じ予選C組に入るリトアニア大会(カウナス)では地元とリトアニアとスロベニアが順当に決勝へ進出。スロベニアはこの日、NBAマーベリクスのルカ・ドンチッチ(22)が23得点、9リバウンド、13アシストを記録してベネズエラを98―70で下した。

 <最終予選準決勝の結果>
 ▼リトアニア大会(カウナス)
リトアニア88―69ポーランド
スロベニア98―70ベネズエラ
 ▼クロアチア大会(スプリト)
ドイツ86―76クロアチア
ブラジル102―74メキシコ
 ▼セルビア大会(ベオグラード)
セルビア102―84プエルトリコ
イタリア79―59ドミニカ共和国
 ▼カナダ大会(ビクトリア)
チェコ103―101(延長)カナダ
ギリシャ81―63トルコ

 <東京五輪男子バスケットボール・予選リーグ>
 ▼A組=イラン、フランス、米国+カナダ最終予選勝者
 ▼B組=オーストラリア、ナイジェリア+セルビア最終予選勝者+クロアチア最終予選勝者
 ▼C組=日本、アルゼンチン、スペイン+リトアニア最終予選勝者

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2021年7月4日のニュース