チーム名「神戸製鋼」から「コベルコ」へ変更 プロップ大補強、具&山本を獲得

[ 2021年7月4日 05:30 ]

具智元
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 ラグビーの神戸製鋼が、来年1月発足の新リーグへ向け、チーム名を変更することが3日、日本協会関係者の話で分かった。「コベルコ神戸スティーラーズ」になる。ラグビー日本代表で前ホンダのプロップ具智元(26)、日本代表7キャップで前ヤマハ発動機のプロップ山本幸輝(30)を獲得することも判明した。

 神戸製鋼が生まれ変わる。現行の16チームから12チームでの争いに変わる来年1月発足の新リーグ。舞台が移るのを機に、神戸製鋼グループのブランド名「コベルコ」、地域名の「神戸」、愛称「スティーラーズ」を加えた「コベルコ神戸スティーラーズ」が正式名称になる。既にリーグ側に通達した。表記は「コベルコ」、または「コベルコ神戸」になるもようだ。

 16年に胆管細胞がんで他界した不世出の名バックス、平尾誠二さんとともに、チームは輝かしい歴史を築いてきた。華麗な攻撃ラグビーで、88年度から日本選手権を7連覇。ラグビーファンにとどまらぬ人気で、多くの観衆を競技場に呼んだ。「神鋼」の呼び名は日本中に浸透した。

 今回、「神戸製鋼」から「コベルコ」に変わるものの、V1からジャージーに入る「スティーラーズ」の愛称は残る。歴代OBが掲げてきた「鋼の男」の精神は不変だ。

 さまざまな国籍の選手で18年度に日本選手権を18季ぶりに制したように、今のチームは多様性豊か。新チーム名になることで、多分野で構成される巨大グループの象徴になる。1928年の創部から活動を続ける「神戸」を掲げ、名称に地域名を入れる新リーグ参入の条件を満たした。

 補強にも力を入れる。19年W杯代表で、英国遠征中のプロップ具、同大会日本代表のチームソング「ビクトリーロード」で有名になったプロップ山本が加入する。スクラムとFWの強化で、8強だった今季からの上昇は確実だ。トップリーグ元年の03年度に優勝したように、新リーグでも初代王者を狙う。

 ◆山本 幸輝(やまもと・こうき)1990年(平2)10月29日生まれ、滋賀県出身の30歳。中3でラグビーを始め、滋賀・八幡工、近大を経て13年にヤマハ発動機入りし、同年8月にトップリーグデビュー。日本代表では16年11月のアルゼンチン戦で初キャップを獲得。スーパーラグビーのサンウルブズでも16、17年にプレーした。代表通算7キャップ。1メートル81、116キロ。

 ◆具 智元(ぐ・じうぉん)1994年7月20日生まれ、韓国出身の26歳。元韓国代表の東春(トンチュン)氏の手ほどきでラグビーを始め、中学生の時に来日。大分・日本文理大付高、拓大を経て17年にホンダ入り。拓大4年時にはスーパーラグビーのサンウルブズでもプレー。日本代表では17年11月のトンガ戦で初キャップを獲得し、19年W杯では全5試合に出場。通算15キャップ。1メートル83、118キロ。19年12月に日本国籍取得。
 

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