近鉄“らしさ”全開の12トライ爆勝発進 ラグビートップチャレンジが1カ月遅れで開幕

[ 2021年2月14日 18:28 ]

ラグビー・トップチャレンジ第1節   近鉄70―33清水建設 ( 2021年2月14日    大阪府・花園ラグビー場 )

<近鉄・清水建設>後半30分、ディフェンスを振り切りトライを決める近鉄のウィル・ゲニア(左) (撮影・亀井 直樹)
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 昨季優勝の近鉄は、爆発力という“らしさ”が出て、白星発進をした。世界的名手のSHゲニアとSOクーパー(ともにオーストラリア)のキックを起点に前半10分までに2トライ。ロックのストーバーク、フランカーのファカオシレアら、強くて大きいFWが清水建設のディフェンスラインを次々と破った。これで、スーパースターのハーフ団がますます自由に攻撃をコントロール。CTBダンのパワフルな突破も光った。合計12トライを挙げて70点を叩きだした。

 持ち味の攻撃力が目立った一方、守備のほころびも“らしさ”。前半、中盤での不用意な反則の後、ラインアウトから2トライを奪われるなど、一時は24―19に肉薄された。サインプレーやサイドを崩される形で計5トライを献上し、有水剛志ヘッドコーチは「自分たちのテンポになることもあったが、清水建設の激しいプレッシャーで、自分たちのリズムをつくれなかった場面も多かった」と淡々と語った。

 コロナ禍でトップリーグが延期したことに連動して、2部のトップチャレンジも開幕が1カ月遅れた。両軍、1年1カ月ぶりの公式戦とあってか、ヒートアップしてもみくちゃになる場面もあった。
 トップリーグ16チームとトップチャレンジ上位4チームの計20チームで争われる「プレーオフ」(4月17日~5月23日)で、近鉄は「トップ8」を目指している。掲げた目標を達成できれば、22年開幕の新リーグで、1部12チームに入る可能性が出てくる。

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2021年2月14日のニュース