日本郵政グループがV2 5区で55秒差逆転の鈴木亜由子「怖さはあったけど前半から行かなきゃと」

[ 2020年11月22日 16:31 ]

第40回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝) ( 2020年11月22日    宮城県松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台 6区間42・195キロ )

<第40回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会>優勝を果たし、記念撮影に臨む(左から)JP日本郵政グループの大西、鈴木、宇都宮、鍋島、菅田、広中(撮影・河野 光希)
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 日本郵政グループが大会新記録の2時間13分34秒で2年連続3回目の優勝を飾った。1区(7・6キロ)の広中璃梨佳がスタート直後から飛び出し、2位に31秒差をつける区間トップの快走。3区(10・9キロ)で新谷仁美が区間新記録の33分20秒をマークした積水化学に抜かれて2位に後退したが、55秒差でタスキを受けた5区(10キロ)の東京五輪マラソン代表・鈴木亜由子が32分18秒の区間賞で逆転し、逆に29秒差をつけて連覇の原動力となった。

 鈴木は「みんなが必死につないでくれたタスキだったので、自分の役割はとにかく追いついて、(アンカーの大西)ひかりに最後、楽に走ってほしいという気持ちで積極的に追いかけました」とコメント。高橋昌彦監督からは「区間賞を取るにはやり方がある。前半からいけばいい」と言われていたそうで、「怖さはあったけど、優勝のためには行かなきゃとの思いで走りました」と明かした。ケガに苦しんだシーズンだったが「この1年で心身ともにタフさがついてきたかなと思う」と語り、東京五輪へ向けて「まだまだやりたい練習はできていないが、走りにシフトしていけるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 高橋監督は鈴木の5区起用について「スピード練習があまりできていなかったので、(6・795キロの6区より)5区の方が持ち味が出るかなと思った」と説明。「大西は区間賞を取れる力もあったし、優勝テープを切ったら来年の(大会パンフレットの)表紙になる、全国デビューできるかなと考えた」と話して笑いを誘った。

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2020年11月22日のニュース