柔道日本代表 12月の国際大会派遣も 政府方針受け前倒し

[ 2020年10月21日 15:31 ]

オンライン取材に応じる柔道女子日本代表の増地克之監督
Photo By スポニチ

 柔道女子日本代表の増地克之監督(50)が21日、オンライン取材に応じ、12月に開催が予定される国際大会のグランプリ(GP)ザグレブ大会(クロアチア)に、五輪代表選手を派遣する可能性があることを明言した。実現すれば日本人選手の国際大会出場は、新型コロナウイルス感染拡大後、初めて。

 日本選手の海外派遣については、8月末に取材に応じた金野潤強化委員長が「安全性が確保されないと、派遣することはできない」などと、年内は見送る方針を示していた。その後、日本政府は国際大会や合宿のために海外渡航する日本選手に対し、帰国後に求められる14日間の待機措置を特例的に緩和する方針を確認。これを受けて強化委員会も方針を変更したとみられる。増地監督は「条件が整えば視野に入れたい。基本的には選手が希望した場合は派遣する」と話した。

 また、すでに内定している東京五輪代表7選手の現状についても報告。今月には52キロ級の阿部詩(日体大)、57キロ級の芳田司、63キロ級の田代未来(ともにコマツ)の3選手が山形県上山市にある文科省指定の高地トレーニング強化拠点施設で1週間の合宿を行ったことを明かし、「現状を知る上で、ためになったと思う。同じ環境ではなく、気分転換の意味もある」と話した。

続きを表示

2020年10月21日のニュース