タモリ×ラグビー福岡　爆笑トーク！【22分動画付き】（3）強いのに…博多人はラグビー向いてない！？

コーヒー好きの二人。対談する福岡（左）とタモリ（撮影・吉田剛）
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　2020年いよいよ東京にオリンピックがやって来る！スポニチ五輪イヤーの幕開けを飾る特別ゲスト第1号は、56年前の東京大会で「閉会式に驚いた」というタレントのタモリ（74）。大好きなラグビーの日本代表で同じ福岡県出身の福岡堅樹（27）との豪華新春対談が実現した。日本中を熱くしたラグビーW杯や同じ30代での転身、そして東京五輪に懸ける思いまで硬軟織り交ぜた爆笑スクラムトークとなった。（聞き手・構成、阿部公輔、甘利陽一）

　――同じ福岡県生まれ。タモリさんは筑紫丘高校、福岡さんは福岡高校。

　タモリ　福岡で（名前も）福岡で福岡高校。これ、実はいない！

　福岡　意外と少ないですよね。

　タ　福岡でね、福岡って名前の人、俺の中では小学校の同級生、福岡力太郎しかいない（一同爆笑）。

　福　意外と僕も会ったことなくて。親戚くらいで。タモリさんもラグビーやろうとは？

　タ　高校の時、やろうかなと思ってスクラムやってるとこ見たら到底ダメだと。スクラムは全員がやるもんだと思って、俺には絶対無理と（笑い）。

　――タモリさんも保険外交員、ボウリング場の支配人、喫茶店のマスターなどを経て芸能界に転身しましたが。

　タ　30歳の時ですね。

　福　そういうタイミングで切り替えるのは勇気要りますよね。

　タ　いやもう横滑りです。博多人の体質って軽いでしょ。なんかやると凄い集まるんですけど、結局誰も責任取らない。ラグビーには向いてないんじゃないかな（笑い）。

　福　それが東福岡高校をはじめ、ラグビーが伝統的に強いから不思議ですよね。

　タ　だいたい福岡で高校まで出れば、芸能界でやれる力はみんな持っている。関西と違ってネタの面白さじゃなく、キャラの面白さなんですよ。自分に合ったキャラクターをどうつくるか、だいたいが生まれ持っている。

　福　分かります。

　タ　あと、一番捨てやすい故郷なんですよ、福岡は（笑い）。故郷というのは、東北型と福岡型に分かれるんです。東北型は成功しないと二度と村に戻れない。福岡型は失敗した方が、帰ると歓迎されるんです。

　――大活躍した福岡選手はマズイですね。

　タ　そう！成功するとねたむんです。ホントに博多凄いですよ。失敗して帰ると「言うたろうがぁ、東京では通用せんと」ってなる。それが成功すると、博多に久しぶりに帰った時。タクシーに乗ったら「タモリさんやろ。成功しちゃったから博多のことは忘れたろ」って。なんでそんなこと言われなきゃ（笑い）。分かるでしょ？

　福　そうですね。僕も「東京に染まったね」って言われることが多いです。

　タ　博多弁も使わなくなるからね。

　福　敬語だと語尾が変わるのでどうしても使わなくなりますね。でも、友達としゃべると出ますね。

　タ　博多弁でメール送る人がいるんだよ。博多弁でメール返そうとすると、用例が出てこない。小文字とか棒線とか物凄い時間かかる（笑い）。

　福　予測変換もできないですよね。

　タ　できない。博多弁で返さないと何言われるか分からない。

　福　そういうの欲しいです。博多弁用の予測変換とか（笑い）。

　――東京五輪で見たいのは？

　タ　閉会式だね。開会式もね。7人制ラグビーは見ないとね。

　福　まずは（代表メンバーに）選ばれるように頑張らないと。

　タ　応援しますよ！

　――新国立競技場は？

　タ　まだ外からしか見てないけどいい建物だね。陸上も見てみたい。自分も少しやってて。中学の時に100メートルを。

　福　僕も中学の時はラグビーはクラブチームで、学校では陸上部で100メートルとかやってました。

　――意外に共通点のある、お二人。ともに猫好きです。

　タ　犬は旦那商売なんです。道端で知らない犬にあっても「旦那！いい天気ですね」って。あれが面倒くせえやって。可愛いけどね。猫は気に入ったら来るけど気に入らなかったら来ない。そこが面白いし、きれい。

　福　分かりやすいですよね。気分屋なところが。自分が構いたい時には来てくれないのに、違うこと始めると寂しがって急に寄ってくるところとか。

　タ　新聞の上に乗ってきたりね。

　福　そうなんですよね。何か作業始めると邪魔しに来る。パソコンのところとか。

　――お二人ともコーヒー好き。福岡さんはいつも自分でひくんですよ。

　タ　エッ本当！

　福　合宿でもいつも持っていって自分でひいてます。

　タ　うちの親父がコーヒーに凝っていたらしく、たまにコーヒー飲む時にやってました。そういえば熊本に珍しい喫茶店があって。濃さが麦茶くらい薄くて。豆をひいた時にナッツの香りがする。コーヒーの香りじゃないんです。

　福　あまりないタイプですね。

　タ　焙煎（ばいせん）が凄いあっさりで。もし行くなら「アロー」で調べてください。コーヒーという概念が崩れますよ。

　――アローは1964年、東京五輪の年に開業ですよ！凄い偶然。タモリさんは自分でひくことも？

　タ　僕は何でも中途半端でね。何か興味あることやると、凄い人いるじゃないですか。するとあそこまでいけないやって挫折する。

　――でも坂道は「日本坂道学会」を設立するまで突き詰めてますね。

　タ　坂道は先人がいなかった。後輩もできない。いまだに会長と副会長の2人だけ。あっ！そろそろ年次総会やらなきゃ（笑い）。

　――福岡さん、後輩枠空いてますよ！

　福　すみません！東京五輪も、医者の勉強もありますので…（一同大爆笑）。

　◆タモリ　1945年（昭20）8月22日生まれ、福岡県出身の74歳。本名・森田一義。早大中退。76年デビュー。4カ国語麻雀などの密室芸で人気に。フジ「笑っていいとも！」、テレ朝「ミュージックステーション」、NHK「ブラタモリ」など多くの番組がヒット。83年にはNHK紅白歌合戦で史上初めて局アナ以外で総合司会に。

　◆福岡　堅樹（ふくおか・けんき）1992年（平4）9月7日生まれ、福岡県古賀市出身の27歳。5歳からラグビーを始め、福岡高で花園出場。1浪後の2012年に筑波大へ進学し、16年からパナソニックへ。15年、19年とW杯は2大会連続で代表に選ばれ、16年には7人制リオ五輪代表。代表通算38キャップ。1メートル75、83キロ。

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