八村、日本人初開幕先発へ!ウィザーズ指揮官「そうなるだろう」

[ 2019年10月20日 05:30 ]

オープン戦   ウィザーズ 112―93 76ers ( 2019年10月18日    フィラデルフィア )

八村(右)は激しく競り合う
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 米プロバスケットボールNBAウィザーズは18日、敵地フィラデルフィアで76ersとオープン戦を行い、112―93で快勝した。ドラフト1巡目新人の八村塁(21)は先発出場し、23分50秒のプレーで8得点3リバウンドを記録。試合前にはスコット・ブルックス監督(54)からマーベリックスと対戦する23日の開幕戦での先発起用を示唆された。

 弧を描いたボールが鮮やかにリンクに収まった。第1Q残り8分50秒。八村はスミスからのパスを受けるとノーマークで3点シュートを沈めた。オープン戦3試合で6本中2本しか成功していなかった3点弾を、この日は3本中2本成功。課題の外からのシュートで得点を重ねた。

 リーグ屈指のセンター、エンビードから体を張ってファウルを奪い、ベテランのホーフォードのシュートもブロックするなど守備でも貢献。今季優勝を狙う強敵に快勝し「みんなリズムに乗れていて、最初から最後まで勢いがあった。アウェーで、しかも優勝を狙っているチームにこういう試合ができたのは凄く大きい」と手応えを口にした。

 最後のオープン戦を待たずに、ブルックス監督の腹は決まっていた。76ers戦前に八村の開幕戦での先発起用の可能性に言及。「彼はこれまでも先発だった。選択肢もそれほどあるわけではないし、今のところ彼が先発としての立場を勝ち取っている。決定とは言えないが、そうなるだろう」と語った。

 出場したオープン戦4試合は全て先発で、計41得点、26リバウンド。NBAのレギュラーシーズンでコートに立てば、田臥勇太、渡辺雄太に続く日本人3人目だが、先発なら初の快挙だ。「チームとして凄く良い状態になってきている。良い出だしができるんじゃないかと思っているので、凄く楽しみ」。敵地に乗り込むマーベリックスとの開幕戦は23日。新たな歴史を刻む瞬間が迫ってきた。

 《76ersハリス「彼のファン」》八村と相対する時間帯があった76ersの9年目のハリスは「彼は本当にいい選手。フォワードからセンターまでプレーできる力がある。成長を続けていけば、NBAの中でも、かなりいい選手となる日が来ると思う」と話した。ハリスは八村がゴンザガ大でプレーしていた時から「彼のファンだった。注目して見ていた」と明かした。「プレーやサイズ、多才な面が気に入っていた。このまま自信を持ち続けてプレーしてほしい」とエールを送った。

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