日本、南アに敗れ快進撃に幕…自国開催で歴史的8強入り 世界を魅了した“魂のラグビー”

[ 2019年10月20日 21:22 ]

ラグビーW杯2019 準々決勝   日本3―26南アフリカ ( 2019年10月20日    味スタ )

<日本・南アフリカ>前半、松島のプレー(撮影・吉田 剛)
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 ラグビーW杯日本大会は20日、準々決勝が行われ、世界ランキング6位の日本代表が同4位の南アフリカと対戦し、3―26で敗戦。史上初の4強進出はならなかった。

 ブレイブ・ブロッサムズの歴史を塗り替えた戦いが終わった。

 4年前のW杯。15年9月19日、イングランド大会初戦で南アフリカに勝利。「ブライトンの奇跡」「世紀の番狂わせ」と称賛された一戦を経験した日本ラグビーは、この4年間でさらなる成長を見せた。

 指揮官やメンバーが替わったが“世界と戦う”という目標達成へ、チームスローガンの通り「ONE TEAM」となった。今大会は1次リーグ4試合を破竹の4連勝で1位通過。アイルランド戦での劇的な逆転勝利や、因縁スコットランドとの死闘を制しての進撃。大会中もチームとして進化し続けた。

 戦術の幅の広さも日本の強みとなった。福岡、松島の“Wフェラーリ”を中心としたスピード攻撃やワイド攻撃、決死のオフロードパス、フィジカル自慢のFW陣の総力戦など、あらゆる選択肢から最善の策をチョイスできる変幻自在の戦術は、国内だけでなく海外のファンも魅了した。

 史上初の決勝トーナメント進出。大一番となったこの日の南アフリカ戦ではラインアウトで制空権をほとんど奪われ、フィジカル勝負でも屈した。4年前の番狂わせ再現はならず、新たな課題も見つかったが、日本ラグビーの進化を世界にアピールしたW杯となった。

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