【砂村光信 視点】日本 サンウルブズと同じ勝ちパターンに

[ 2019年8月4日 08:45 ]

ラグビー リポビタンDチャレンジカップパシフィックネーションズ2019日本ラウンド第2戦   日本41―7トンガ ( 2019年8月3日    花園ラグビー場 )

<日本・トンガ>後半、トライを決める福岡=中央(撮影・吉田剛)
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 リーチ主将が大きな相手に2連勝した要因を「サンウルブズの経験が生きた」と話していたが、それは前半で試合を決めた展開にも表れている。「暑いから相手は後半にバテるだろう」ではなく、2試合とも試合の入りから勝ちパターンに持ち込んだのは、サンウルブズが勝つ時と同じだ。

 流れをつくったのはディフェンスだが、フィジー戦ではモールやラックの守りでSOの位置に上がっていたFBトゥポウが、この日はセットプレーでもSOに上がるシステムに変えていた。タックルに定評のあるトゥポウと中村、ラファエレのフロントスリーにWTBも連係し、W杯へ向けバックスのディフェンスの形ができ上がったように思う。ただ、バックスが思い切ったディフェンスができるのは、内側で堀江や稲垣らFW陣が目と頭を使い、判断良く前へ出ているからでもある。

 次の米国はパワーよりも、当たるポイントをずらすようなアタックをしてくる。対応したディフェンスができるかどうか。ホームでの試合とは異なり選手をテストできる機会でもあり、起用法と合わせて注目したい。(スポニチ本紙評論家、元U―23日本代表監督)

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2019年8月4日のニュース