安田がローアマ「自信になった」、高真栄メジャー2勝目 エビアン選手権

[ 2019年7月29日 02:55 ]

エビアン選手権最終日 12番、バーディーパットを放つ安田祐香(撮影・沢田 明徳) 
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 米女子ゴルフのメジャー第4戦、エビアン選手権は28日、フランスのエビアン・リゾートGC(6527ヤード、パー71)で最終ラウンドを行い、21位から出たアマチュアの安田祐香(大手前大1年)は1バーディー、5ボギーの75で通算イーブンの37位に終わった。スコアは落としたものの、同じく75だったアルバン・バレンズエラ(21=スイス)と並びアマチュアで最少スコア(ローアマ)に輝いた。

 3位から出た高真栄(24=韓国)が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算15アンダーの269で優勝。今年のANAインスピレーション以来のメジャー2勝目(通算5勝目)を挙げた。56位から出た横峯さくら(33=エプソン)は通算3オーバーの52位、60位から出た鈴木愛(25=セールスフォース)は通算4オーバーの55位だった。降雨によるコースコンディション不良のため、当初の予定より2時間遅れでスタートした。

 序盤は降り続く雨の中でのラウンド。安田は持ち前のショットが不調でスコアメークに苦しんだ。1番パー4は第2打がグリーンに届かず、アプローチも7メートルオーバーしてボギー発進。4、6番でもティーショットが乱れてボギーとスコアを落とした。後半は14番で3パット、15番ではアプローチが10メートルもオーバーして連続ボギーとし、ローアマの座が遠のいた。しかし、最後の最後に見せ場が用意されていた。18番パー5。ローアマを争っていた1組前のバレンズエラ(スイス)が第2打を池にいれボギーとし通算イーブンパーでホールアウトした。通算1オーバーで迎えた安田はフェアウエー中央からの第3打をピン横50センチに寄せ、バーディーフィニッシュ。4日間支えてくれたキャディーのボリス・エメット氏(46)と握手を交わすと、ようやく表情を和ませた。苦しんだ1日となったが、この日一番のショットを最後に披露。「持っている」18歳は「ラフにすごく行くことが多く、きつかった。パターも入らなかったけど、こういう1日もあるし、最後に入って良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 初の海外メジャー挑戦を振り返り「最終日に伸ばしたかったので(評価は)80点。ここまでやれるとは思っていなかったし、堂々とプレーできたし、ショートゲームが」。29日に渡英し、8月1日開幕の全英AIG女子オープンに挑戦する。「初メジャーでローアマが取れたのは、自信になった。来週につながる。コースは違うけど、いいショットしてチャンスを多く作りたい」と目を輝かせた。

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2019年7月28日のニュース