稀勢の里休場…兄弟子の西岩親方、復活願い「新弟子のころを思い出して」

[ 2018年11月15日 10:48 ]

 大相撲九州場所の休場を決断した横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)に15日、九州場所会場の福岡国際センターで兄弟子、西岩親方(元関脇・若の里)が報道陣に対応し、思いを述べた。

 「一番悔しいのは本人だと思う。初日勝っていれば、流れは違っていたかな、と思います。報道で、元気そうだなと感じ、安心していた。稽古場で調子がよくても、本場所で勝つのは難しい。きょうからでも(初場所)初日の1月13日を目指して進んでほしい」

 この日の朝、初日に右膝を痛めていたことを明かした稀勢の里を心配しつつ、兄弟子は復活を願い、今後のアドバイスも送った。

 「泥だらけにならないと。稽古場では横綱のプライドを捨てて。本場所ではプライドを持って。考えても仕方がない。昔を思い出して。新弟子のころを思い出して」

 鳴戸親方(故元横綱・隆の里)のもとで、ともに厳しい稽古を積んだ間柄。「個人的にも応援している。10勝ではなく、優勝という復活を」と話した。

 稀勢の里は11日制だった1931年春(1月)場所の宮城山以来87年ぶりとなる横綱の初日から4連敗を喫している。これは、15日制が定着した1949年夏場所以降では初めての不名誉な記録。この日、福岡県大野城市の部屋で報道陣に対応し、休場することを伝えた。

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2018年11月15日のニュース