16歳松田 トップで3回戦進出、開始3時間遅れも抜群安定感

[ 2018年10月21日 05:30 ]

スポニチ後援サーフィンホワイトバッファローウィメンズ日向プロQS3000第2日 ( 2018年10月20日    宮崎県日向市・お倉ケ浜海岸 )

2回戦第4組、1位通過で3回戦進出を決めた松田(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 2回戦が行われ、4組で松田詩野(16)が12・67点(6・00、6・67)をマークし、同組1位で通過した。開始予定が3時間も遅れる不安定な波の中、16歳らしからぬ安定した戦いぶりを見せた。川合美乃里(17)、前田マヒナ(20)らも突破。21日に3回戦から決勝までが行われる。

 将棋の藤井聡太七段と同じ、2002年生まれの16歳がライバルを圧倒した。松田は最初のライドで6・00の好スコアをマーク。波形が崩れやすいオンショア(海から陸への風)で他選手の得点が伸び悩む中、中盤にも6・67点を叩き出して勝負をつけた。あどけなさが残る表情で「自分から動いていい波に乗れたのは自信になる」とはにかんだ。

 同組のキャラガン(オーストラリア)はプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の今季正メンバーで、アド(フランス)も元CT選手。実績も知名度も格上だったが、スピードと切れのあるターンで対抗。「相手も強いので、自分もいいライドをすることに集中した」と話した。

 5月には一宮千葉オープンに優勝し、その後は大手消費財メーカーとスポンサー契約を結ぶなど注目度も急上昇中だ。五輪追加種目となった2年前は夢舞台だったが、今は「出たいな」と具体的な目標になった。今大会を制し、さらに一歩近づく。

 ◆松田 詩野(まつだ・しの)2002年(平14)8月13日生まれ、神奈川県出身の16歳。地元のスクールで6歳でサーフィンを始め、16年に全日本選手権初制覇。同年にはトランプ日向プロQS1000でワールドサーフリーグの予選シリーズ(QS)初制覇も果たした。日本連盟の強化指定B選手。1メートル58。

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月21日のニュース